七つの人形の恋物語

久しぶりにびっくりしました。だって、このブログ書くのも、1年7ヶ月ぶりだもの。

七つの人形の恋物語
ポール・ギャリコ・著 角川書店

この文庫には、「スノーグース」「七つの人形の恋物語」の二本が収録されています。
角川文庫はなにやら、今月の文庫編集長なるものを設定しているみたいですね。今年の夏は、恩田陸のようです。で、恩田先生が選んだ6つの作品の内の一つというわけです。

買ったのは気紛れなのですが、これがびっくり大当たりでした。薄い文庫だったので、何もする気のない日曜の午後にぴったりかなと。
収録されているのは二編。「スノーグース」も嫌いじゃないんですが、「七つの人形の恋物語」がストライクでした。
なにかしらファンタジーばかり読んでいたのですが、こういうのもいいですね。
人生に疲れて何もかもに怒っているやさぐれたキャプテン・コックが操る、七体の人形劇。それに魅せられ、人形たちの合いの手を入れるために舞台に立った、貧しい少女ムーシュ。
七つの人形たちが織りなす劇に交わることで、二人の間に芽生えはじめる交流。
けれども、七つの人形は彼女の味方だけれども、操るキャプテン・コックは夜はムーシュに辛く当たる始末。
彼女の中では、七つの人形たちとキャプテンが同一に見ることが出来ず……。

……という、恋の物語。いい歳してこういうのが好みです……。一年半経っているのに、またぞろかき込みたくなったというわけです。

ただ、溜まっているだけか?

それにしてもこの方、こういうのだけでなく「ポセイドン・アドヴェンチャー」の映画の原作も書いているのですって。そっちはともかく、他の作品も読んでみたくなりました。

昨今では、ライトノベルもお気に入りがないし、ファンタジーファンタジーしているのも食傷気味。で、走っているのが、なんというか幻想小説です。(この辺りのジャンル分けって、よくわからない。この小説も、厳密にファンタジーじゃない気もするし……)

近頃は、ジェフリー・フォードやJRRマーティンがお気に入りです。
ジェフリー・フォードは「白い果実」が秀逸です。続編二つを積んであり、楽しみ。「シャルビューク夫人の肖像」はオチがいまいちだったかと。
JRRマーティンは、夭折した「時の車輪」シリーズの後釜に入りました。まだまだ先は長いですが、どうやら第四部に来て、訳者が変わったとかでごたごたしていますね。話しもよりファンタジー要素が濃くなってくる様子ですが、こちらは面白いです。

ここ3ヶ月ばかりは、
「ハリー・ポッターと死の秘宝」「魔王」「時が滲む朝」「少女ノイズ」「氷と炎の歌2 王狼たちの戦旗」
「歌う船」「対話篇」「メシアの処方箋」「変身」「ジェイン・オースティンの読書会」
こんなところでしょうか。

現在、積んであるのは
「13番目の物語」「記憶の書」「緑のヴェール」「収穫祭」「密室キングダム」「説得」……などなど。
さらに他にも欲しいのが、「沈黙博物館」「また会う日まで」「見知らぬ場所」「エア」……などなど。

そして、今喉から手が出そうなくらい欲しいのが、
「驚異の発明家の形見函」と「形見函と王妃の時計」
欲しい! 欲しい、欲しい!! 独立した話らしいのですが、前後編のごとく密接にリンクした、秀作らしいのです!
この本一冊3500円以上もするんですよ。文庫は発明家の方は出ているんですが、後者はまだ文庫の予定はないらしい。
けれど、その装丁の美しいこと! 絶対、ハードカバーで欲しい!!

でもなあ、さすがに会社にこんなに思い本を持って通勤するのって、周りからなんと言われるか……。

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高慢と偏見

高慢と偏見 上・下
ジェイン・オースティン・著 ちくま書房

そして、映画。

Amazonでなんとなく見つけて、評価が高かったのでなんとなく、ロマンティックだったので、興味が湧きました。あの時代のことも知りたいと思ったのです。
本屋で探したけれど、ちくま書房のこうした小説を置いているところが無くてやっぱり、通販で買いました。
別の筆者による、続編もあるみたいですね。邦訳はないようなので、読めないのですが、紹介文では面白そうです。っていうか、同人誌の走りみたいなものなんですかね。面白い原作に、妄想のエピソードをつけちゃうのって。かなり、ドリーム入っているらしく、ハーレクィンじゃなかろうかと思われます。

同人ネタはともかく、小説は面白かったです。
昼休みに少々読み始め、家に帰ってから夜中の二時まで読みふけりました。

村一番の地主、ベネットさんちの五人姉妹。ヒロインのエリザベスは聡明な次女で、歯にもの着せぬ率直な物言いが、ちょっと元気が余ってる感じ。
長女のジェーンはお人好しでおっとりした美人。ご近所に引っ越してきた、お金持ちのピングリー氏と恋に落ちます。けれど、そのピングリー氏の側には、鼻持ちならない無愛想なダーシー氏が……。
滑稽なキャラが騒動を引き起こしながらも、スリリングな展開に、エリザベスとダーシーの恋模様は、面白かったです。
上巻のクライマックスで、ダーシーがエリザベスに告白するシーンは、切ないです。

ただ、なんつーか、描写が少ないので、期待していたほど当時の生活を知ることは出来なかったのですが。
地主のベネットさん家がどんな生活をしているのか、全然わからないんです。召使いもいるみたいですが、それがどれくらいの人数いるのか、わからないんですよね。登場人物として、使用人たちの描写がないので、ベネット家は七人家族なのかと思ったら、そうでもない様子。
当時の著者や読者にとっては、そういうことは常識なので書く必要もないのかもしれませんが、現在の我々には、国(文化)も違うしちょっとわからないですよね。

時代背景を伝える必要がないのかもしれませんが、当時の風習や礼儀などは描かれているのですから、後世になにかを時代を伝えることが出来ず、もったいないような気がします。

そんなこんなで、すっかりはまってしまったので、映画のDVDも通販で購入。お店ではどこにも売っていなかったので。映像で見ることが出来れば、小説で物足りなかった描写を補うことが出来ると思ったので。とりあえず、映画を見たお陰でその目的は果たせました。
主演は、キーラ・ナイトレイ。今話題の「パイレーツ・オブ・カリビアン」でもヒロインです。改めて見ても凄い美人さんですよね。ぶっちゃけ、彼女の映画なのか???
小説では美男子と称されていたダーシー氏は、鼻が高いけれど、本当に気むずかしい顔をしていて、あの服装と髪型でやぼったい感じがしました。28歳にしては、いぶし銀の渋さです。
二時間の映画ですが、あの長編を詰め込むには、展開の早いこと早いこと。ジェットコースターロマンスじゃあるまいし、とはいえ無理もないか……。
スリリングな展開じゃなくて、せわしない展開でしたね(苦笑)。登場人物たちの説明も足りないし、展開を台詞で説明しないとおっつかない。
けれど、乏しい空想しかなかった世界観に色が付いて良かったかな。原作を読んでから観て、正解だったかもしれません。
舞踏会って、テレビでやってるような社交ダンスしか想像できなかったのですが、ああやって何列にも並んでくるくる立ち位置を編むようにして変えていきながら踊るものなんですねえ。
今度は吹き替えで観ます。吹き替えと字幕だと、台詞が違うんですよね。感じ方も変わるし。もしかしたら、そっちのほうがよりしっくりくるかも。

ジェイン・オースティンの作品は、機会があれば他の作品も読んでみたいです。

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PROMISE

ネットの評判は酷いものでしたので、いかがなものかと思っていたのですが……。
しかし、映画の予告で満神のお姿が美しかったので、観に行くことに決めていました。
中国の神話のような世界は、とても美しい。
美しい王妃と奴隷の許されざる愛~。
今更二の足は踏めぬ!!
ということで、オフィシャルサイトで予習をして、行ってきました。

しかし、そんなに酷くなかったし。
それとも、ただ単に前評判が悪かったからなのか?
なんか、奴隷の役のチャン・ドンゴンの天然ぼけギャグが滑ってるとか、評されていたけれど、あれってユーモアじゃないでしょう? ただ単に、奴隷という存在を現しているだけだと思う。あるいは、何も知らないという純粋さ?
記憶が無くて最初から奴隷だったから、自分の不遇に気付いていないだけで。
ストーリーも別にわけわかんなくないよ?
ただ、オーソドック過ぎて、予想がつきまくりだったけど(笑)。
純粋に、王妃と奴隷の悲恋物語かと思っていたけれど、違っていた。

韋駄天の俊足、奴隷の昆崙は、華鎧の常勝将軍光明に仕えることになり、負傷した将軍に代わり華鎧を纏い国王救出に向かう。
すべてを手に入れる代わりに、真実の愛は手に入らない、絶世の美女・傾城。
貧困に苦しんでいた幼少時代。その美貌で王妃になったのに満たされない。それは満神との約束ゆえ。
彼女は国王と共に、北の侯爵の軍に追いつめられていたが、乱心した国王に殺されそうになるところ、華鎧の将軍に救われる。
傾城は自分を助けたのは光明だと思いこみ、彼を愛する様になるが、それは本来ならば昆崙に向けられるべき愛が、光明に向けられる。
昆崙は、傾城のために光明に仕える。光明は昆崙すべてを奪われることを恐れ、傾城に真実を告げずに彼女の愛を手に入れるが、やがて本当に彼女を愛する様になる。
そんな傾城に、執拗なまでに妄執する北の侯爵・無歓。ニコラス・ツェー、とてつもない美形悪役! 扇を持って戦う様はお美しい!! しかも、衛兵たちが並んでつくる玉座にひらりと座るお姿、なんて優雅!
その妄執は、美形悪役に相応しい。

そんな彼らがワイヤーアクションで戦う様は、やっぱし格好いい。
はたして、傾城は真実の愛を手に入れることが出来るのか!?
な、展開に、昆崙の出生の秘密や、無歓の宿命などが描かれていく。

満神は、傾城に告げる。
川が逆流し、時が遡り、死者が蘇らない限り、真実の愛は手に入らない。
昆崙は傾城と共に時を遡るために疾走する、ところで話は終わる。

しかしなー、なんていうか、絶世の美女の傾城があんまし可愛くない。
性格きつい感じだし~。真実の愛を得るために、なにしてもいいんか~い。
たしかにせつないお話だけど、傾城と昆崙の絡みが少ないので、最終的に二人の絆がどうなってんのか未知数。
光明を愛する様になっていた傾城は、しかしあそこで昆崙に愛せるのかなあ~?
あのあと、二人は時の壁を突破することが出来たのだろうか?

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死がふたりを分かつまで

近頃何も書く気がしないです。
本も読んでるし、映画も観ているんですけどね。
しばらくお休みかなあ。

コミック
「死がふたりを分かつまで」
SQUARE ENIX たかしげ宙・作 DOUBLE-S・画
未来を斬り開け!! ロマンティックハードアクション!!
なんて、格好いいタイトル……。
内容も素晴らし~い。
あらゆる物質を切り裂く日本刀を駆使する盲目の男。
そんな彼に救いを求めてきたのは、的中率90%超の予知能力を持つ少女。
盲目の男は凄腕のグラサン。少女は将来美人になる(?)。
そんな少女の予知能力をめぐっての戦いが始まる。けれども、少女の能力はごく個人的な物に留まる様子。しかしてそのためにいろいろな事件に巻き込まれていきそうですね。
原作者は、「スプリガン」の方らしいし、なにやら大きな事になる予感。今後の注目㈱。
最近の漫画は、この絵で漫画家になれるんだ~、っていうのがあるんですけど、そういう心配もなさそうです。

映画
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
なにやら、小説では気になった部分がコンパクトにまとめられていました。
しかして、あれだけはぶいちゃったら、次回作の映画で破綻しそうな気がします。

Mr.&Mrs.スミス
ブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーの、こゆ~い、カップルの壮絶な夫婦げんか。
普通の夫婦にしちゃあ、やっぱし濃すぎるでしょ(苦笑)。
上中下に分けると、上が二人が正体を隠して結婚して、中が正体がばれて喧嘩が始まり、下がタッグを組んで組織に挑むという……。
下がちょっとおちたかな。なんてったって、二人の殴り合いが凄すぎる。その後の戦いは、撃ち合いばっかだし。カーチェイスも凄かったけど。

恩田陸
ネクロポリス、ライオンハート
うーん、どうなんですかね、ファンタジーなんですけど。
どうなんでしょうかねえ……。
やっぱ、夜のピクニックが一番だわ……。

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G.I.B 聖なる死神の伝説

G.I.B 聖なる死神の伝説
GUY IN BRACK
沢井鯨・著 徳間書店

話のテンポもよくて面白い。とりあえず、話の筋などはどうでもよくなります(笑)。短い話が続くので、なんだかシナリオのト書きのような……。
タブーを破る極限のバイオレンス&エロス。
ショウ・クオン 34歳。超イケメンとは言っても三十台の主人公とは近頃では珍しい。身長も175cmと普通ですしね。非道で残酷なフェニミスト。女性が彼を放っておかず、彼自身も女性を放っておかない、希代の好色漢。恐れ多い。
翔・クオン 19歳。ショウの義理の弟で、195cmの巨漢。根は優しくて力持ちって感じでしょうかね。自分を引き取ってくれたショウを慕ってはいるようですが、性格は正反対のようです。
隕石の落下により、人類の中にバイオノイドなる超人が生まれ、世界は混乱に陥った。
そんななか、クオン兄弟はなにやら仙術をマスターしておる模様。
まあ、卑怯な展開(笑)。誰も彼には勝てませぬ。女も誰もがメロメロです。
ショウ・クオンは本当に悪い男で、ダークヒーローです。次巻がすぐにでも発刊されるとか。楽しみです。

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ウィザーズ・ブレイン V

ウィザーズ・ブレイン V
賢人の庭 上・下
三枝零一・著 電撃文庫

錬悪魔使いとフィア天使、ディー双剣とセラ光使い、の似たものカップルが登場してちょっとうっぷって感じですね。
なんでやねん。
当初主人公らしかった錬も影が薄いことこの上ない。しかも世界樹の街ではやばいことしちゃったもんねえ。

シティを守るため、人々の生活を支えるために犠牲になる魔法士の子供たち。
脳に埋め込まれたI・ブレインが、世界を支配する物理法則を操る力を与えられる。
犠牲になるのは道具のように扱われる魔法士たち。その彼らを助けるために一人世界と戦う少女、サクラ。
その魔法士の犠牲の上でしか生きていけない人間たち。そんな人間たちを守るために戦う少年、イル。
今回はこの二人の戦い。

とはいえ、感情移入できるのは、イルの方。自分の境遇をそれでも受け入れて、同胞にののしられながらも、人間たちのために戦う彼。
一方サクラは、ほんの一握りの子供たちのために、大勢の人間たちを倒していく。しかして、その子供たちが生きるには結局、誰かの力を借りるしかなく、それは生み出される魔法士ではありえない。そして、子供たちは自分たちの持っている力を理解していないのに、使っている。おそらく今後はそれが悲劇につながるのでしょうね……。
そういう彼女の比べると、やっぱり自分を強くもっているイルのほうに味方しちゃうなあ。第一、サクラは、相手の能力をコピーする卑怯な能力を持っているし~。そういうのは、敵が持っているもんでしょー。錬はさらにいらない子になっちゃうじゃーん。

それぞれ、錬の姉兄、月夜と真昼とフラグがたっている模様。

それなのに、サクラはそれでも魔法士たちを助ける道を選ぶ。しかし、それはどうしたって矛盾しているんだよね。どこまで正当化していけるんだろう。
第一この話、こんなに難しいテーマを扱い、互いに衝突させて、最終的に収拾つけられるのだろうか。
最悪、ガンOムシードOスティニーのようになってしまうのでは……?
お涙頂戴ストーリー展開には、やられちゃいます。

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アーサー・ラッカム

え? 誰? と思ったら、画集だった。
というわけで、画集特集?

アーサー・ラッカム
河出書房新社 アーサー・ラッカム・画
画集のタイトルも、ずばりそのまんま。
20世紀初頭英国の挿絵本の黄金時代を飾る、人気画家アーサー・ラッカムの挿絵作品集。
不思議の国のアリス、ニーベルンゲンの指輪、など。
私が知っているのは、「ニーベルンゲンの指輪」だけなんですけどね、そのためだけに購入しました。
何故か、丁寧にビニール包装して届きました。
私はそもそも、この方の名前も知りませんでした。けれど、高校の図書館に「ニーベルンゲンの指輪」があったのですよ! 私はそもそも北欧神話が大好きなんですけど、「ニーベルンゲンの指輪」はワーグナーのクラシックCDを買っちゃうほどでしたよ。
中身も大して読まなかったんですが、本の最初にある何枚ものカラーイラストが美麗で、それだけで本当に物語のすべてが語られているような感じです。
もちろん、そのイラストが目当てで買ったのですが、残念ながらやっぱり全部はのってなかったですね。
まあ、それはしょうがないか……。
ニーベルンゲンのオペラ、一度は見てみたいですね。今年、なんだか上陸してたとかしてなかったとか?
この本、エーテー・クラシックス第一弾ってことは、他にも出るんですね。何が出るんだろう?

トリニティ・ブラッド ファブリカ・テオロギア
角川書店 THORES柴本・画
この方は、TheSneaker出身なんですよね。あれ以来、ザ・スニ出身のイラストレーターっているのかしら?
他にもお人かたいて、そちらもビッグになられましたね。
もう、この方のイラストだったから原作買ってたみたいなものですから、こちらも予約してしかも二冊買っちゃいましたよ! 高値がついたら、ネットオークションで売れると思って。
中身はもちろん秀逸ですが、案外表紙とか、ジャケットとかを飾るイラストが多いので、そういうのは背景が寂しいですね。ちょっと地味に見えるな。
それに、ご存知!?
アニメのDVDの初回特典にも、先生の書き下ろしイラストがどどんとついてくるんざますよ!?
いったい、何事!? もう二度と出ない画集なのにー!!
しかし、そのイラストのためだけに初回限定DVDを買う気はさらさらないわけで、腹立たしいことこの上ない。
せっせとDVDに焼いたのにー。
イラストはかなり描き込まれていますね、webでチェックする限り。各キャラクターの日常というか、本編では描かれないその姿、いったいどうしてこんなにまで書き込まれているのですか!?
それに初期の初回限定版がまだ残っているとは思えないー! 探せばあるのだろうか……。
私は、揃えるならば、揃っていないと嫌なんです。だから、その間だけ買いそろえるなんて、嫌だ!!
もちろん本もそうです。一巻がハードカバーで、二巻が文庫だなんて考えられない!!

それはともかく、そのDVDについてくるイラストが画集についてこないのは、残念無念、もう泣くしかない始末。
だって、DVD12巻も出るんですよ? あーた、新作イラストが十二枚かよ!!
せめて、アニメのトリブラHPでチェックできたら嬉しい。
カタリーナ様のお着替えとか、ユーグの料理とか、レオンの白のスーツ姿とか……、今後はなにが出てくるんだ!? それとも出てこないのか? アニメも終わったし、今後の詳しい紹介はなさそうだな……。

ちなみに、今回の画集の複製原画が出回るらしいです。もちろん予約限定。
複製原画は高いのよねえ。額もついてくるとか。
んー、もし買うとしたら、ハヴェルかなー。
アニメでは立木文彦でした。アニメも一年あったなら、彼のエピソードもあったのかなと思うと、そっちも残念。渋い役所でしたがほとんど出番無かったし。
あのまさしく、キリスト様のようなお姿が素晴らしい。ああ、なんと高尚なお姿。
複製原画を買うなら、祈りの横向きが欲しいなー。飾らないだろうけど。だから、買わないな。
スキャナーで取り込んで壁紙にでもするか。
とりあえずCG画集でないかしら、などと思っているんですが……。

これだけ語っていますが、それほど原作が好きだったわけじゃないのよね。
なんとかとなんとかを足して2で割った感満載だったので。でも、著者の作品は好きでした。
デビュー作は北欧神話が下敷きになっていて。二作目は売れなかったらしいですね。そうして、満を持してのトリニティ・ブラッドだとか。
過去と現在の二つのシリーズがリンクしていく様は面白かったし、そのお陰で世界観の広がりは凄かったなあ。
キャラクターもみんな魅力的だったし。

著者は病気持ちだったとか。
一度だけ、お姿を拝見したことがありました……。もう、七年近く前の話か。
なんだかんだとやはり、未完の作品というのは惜しまれますねえ。

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バーティミアスIII

ついに登場、悪魔のバーティミアスが大暴れ!? 待望の最終巻。前月には、ドラゴンライダーが出ましたし、夏にはライオンボーイが完結しましたしね。
他に何か話題の物語があったかな? マーリンも読みたいんだよね……。でも、その前にダレン・シャンも読みたいんだけど……。

バーティミアスIII プトレマイオスの門
理論社 ジョナサン・ストラウド・著

悪魔の存在する世界。
けれど、キリスト教のいう悪魔とはちょっと違いますね。
悪魔というのは、意志を持ったエネルギーの塊という感じでしょうか。彼らはそんなエネルギーの塊である異世界から、魔術師たちはその意志を召喚します。
そのエネルギーの塊は、妖霊となって魔法を使うのです。
魔術師たち自身はたいした魔術は使えず、悪魔を使役して魔法を使う感じですね。

それがまた、かなり一方的なもの。
魔術師は魔法陣を描いて、悪魔を召喚し、従わせます。悪魔の方は、その召喚の魔法陣に欠陥がない限り、逃げ出すことは出来ないのでした。
悪魔は、仕えた代償になにも貰えずに元の世界に帰るしかない。
なんて、酷い世界。
バーティミアスがいいやつなだけに、バーティミアスを操るナサニエルは我が儘でかなり嫌な奴。
第一巻から、気分が悪くて感情移入出来ない。
ナサニエルはそれこそ不幸な生い立ちなわけで、確かに同情できるんですが、それにしたってバーティミアスにすることが酷いし、そればっかりが目立ってしまって、時折やるせない。

ちなみに、主人公が酷い人間で有名なのは、「童話物語」あれのヒロインもかなり偏屈でした。不幸な身の上でああなるのも仕方がないのですが、最後は感動の大号泣でした。
ナサニエルも負けず劣らず不幸ですし、毎回最後は良心に目覚めて正義を行うのですが、なんだかなあ。
やはりいまいち応援できない。
バーティミアスはひねくれていても、良心があるのでどうしてもこっちの味方をしてしまう。

第一巻では、どんな魔法も跳ね返すサマルカンドの秘宝の話し。
第二巻では、強大な魔力を秘めたグラッドストーンの杖。
第三巻では、その二つの物語の決着がつくのです。
倫敦を暗躍する顎髭の男。
そして、魔法に免疫を持つ子供たち、レジスタンス。
ナサニエルはバーティミアスの力を使役して、弱冠十七歳で政界の仲間入り、出世街道まっしぐら。
けれどそのために、バーティミアスは身体もぼろぼろ。
それでも、ナサニエルは自分の寂しさのためにバーティミアスを使役するのです。
バーティミアスはそのために、ますますぼろぼろに……。
ナサニエルもその姿を見て慌ててバーティミアスを異世界に帰すのですが……。

物語はバーティミアスの最大の宿敵との対決、バーティミアスの苦い思い出などに彩られながら、ナサニエルとバーティミアスの最強タッグというかたちで、最後の決戦へと流れ込んでいきます。
そして……

「驚くなよ、泣くなよっ! この結末、オレ様の想像を遙かに超えてるぜっ!!」
みたいな、バーティミアスのコメントが帯びにありますが。
確かに最後は驚きました。
こんなのあり!? って。でも、それは物語の展開に対してではなく、物語の終わり方に、です。
それにあまりに突飛すぎて泣けなかった。
過程はもちろん面白かったんですけどねえ、バーティミアスが弱っていたから、それほどはっちゃけなかったんだよなあ。

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世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

村上春樹、八十年代の記念碑的長編。

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
新潮社 村上春樹・著

八十年代のお話だそうですが、この度文庫本上下巻が、ハードカバーで再版です。
初期の村上春樹作品に苦手意識があったものの、秋に神保町に行ってから絶対に買おうと決めた本。
読もうじゃなくて、買おう。
文庫だと間違いなく安くすむし重くないのに、この分厚いハードカバーが欲しくなる。
カバーはあっさりと薄い緑色。なにかイラストがうっすらと描かれているようですが、一度は広げてみるといいでしょう。
私はずっと、ブックカバーを外して読んでいました。綺麗な表紙ですよね。作中の「世界の終り」なんでしょうかね、色鮮やかで、男女が沼地から羊毛でも集めているようです。でも、それは絵の一部でしかない。
ブックカバーを広げてよく見てみると、さらに大きな絵が浮かび上がってきます。
読み終わる頃には、そのイラストの意味もわかってくるのです。

もしかして今読めば、「ねじまき鳥クロニクル」も面白いのかな?
と思うくらいに面白かったです。
最初に読んだのが「ねじまき鳥クロニクル」というのがまずかったのか。なにせ、分厚いハードカバーで全三巻。
主人公の男と若い娘がヅラ疑惑をカウントするシーンを今でも覚えています。

この物語は、「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の二つが繰り返し織りなしていく物語です。
僕と俺。
固有名詞は何一つ出てきませんね。誰が誰だかわかりませんが、登場人物が少ないので混乱することもありません。安心して読むことが出来ます。
それにしても、固有名詞の無い物語か。
九十年代に読んでいても間違いなく、面白いとは思わなかっただろうなあ~。

「世界の終わり」の僕は、とある異世界?の閉鎖された街を訪れ、そこに住むのと引き替えに影を引き渡すことになります。
その影は自我を持ち、主人から離れてしまうとやがて死んでしまう運命にあります。
僕は、街の図書館で獣の頭骨から、「古い夢」を読み取る仕事をするのでした。
村上春樹作品には、図書館がいろいろな作品で様々な場所で描かれていますよね。羊男の出てくる作品とか、海辺のカフカでも描かれていました。ここでも図書館は重要な場所となりますが、本を読むところとしては描かれていないのですよね。

「ハードボイルド・ワンダーランド」の俺は、計算士なる役職のエキスパート。計算士とはまあ、今で言うプログラマーみたいなものでしょうか。情報を暗号化する、それに対して記号士なるいわゆるハッカー? みたいな連中がその情報を解析して奪い取ろうとする。
そんな俺は、さらに特殊なシャフリングなる技術を有したエリートらしい。
物語は俺が、ある天才博士から仕事の依頼を受けたところから始まります。

物語は二つの物語が織りなす一反、けれどそれはやがて絡み合って互いに紐に編まれて、収束していく印象があります。
僕はそれなりに。
けれど、俺はハードボイルドで格好いい。孤独を愛しているわけでもない。彼は現実の八十年代に生きているから、僕のいる世界よりもそれほど美しいわけではないのに、その生き方は美しい。
村上春樹の描くこういう男性像って、憧れるものがあります。

二つの世界の繋がりというのは、海辺のカフカとかにも見られますが、今回はとても精神的なものとして描かれている気がした。
シャフリングの秘密から、二つの物語の繋がりが見いだされて行きます。
世界の秘密があばかれるのかと思いきや、ごくごく個人的な秘密に物語は変化していくのですが、個人は世界、という理屈が今では良くわかります。
世界は自分を中心に広がっています。自分がなければ、世界もそこには存在しないのです。
俺は世界の終わりを目前にして、最後の時間をどう過ごすかを思案します。そして、身だしなみを整えてデートに赴くのでした。
私でしたら、きっとじたばたと大騒ぎするんだろうなー。
そこがまた格好いい。哀愁漂う男の背中が、切なくしびれました。

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遺失物管理所

ジャケ買いしてしまいました。表紙は好きです。

「遺失物管理所」
新潮クレスト・ブックス ジークフリート・レンツ・著

著者は、現在80歳だそうです。小説家は自営業だから、定年はないんでしょうねえ。執筆したのは、77歳のときだそうです。いまだ健在って事ですか……。
その77歳の御大が、24歳の青い青い青年の物語を描いています。

遺失物管理所。
駅の忘れ物が辿り着く場所。鉄道会社にしてみれば、そこは左遷場所みたいなものですが、主人公の青年ヘンリーは自分から好んでそこへ行く様なぼんぼん。
こういうのを純文学というのでしょうか? 私には退屈な話でした。
それなりに事件のようなものが起こり、家族や職場での人間関係が描かれているので、人間ドラマとして読めるのですが、ヘンリーを好きにはなれなかったなあ。
当初から、将来の目標もなくただその時その時を生きていくことが出来ればいいと、自由気ままな人物です。
または、私の見方が悪いのか、彼が一本筋の通った人物と言うよりも、優柔不断で臆病にしか見えなかったんですよね。
暴走族をそのままにしておいたり、職場の結婚している女性にちょっかいだしたりとね。
自由気ままにやっているヘンリーには、格好いいところとか、特技みたいなのが見あたらない。でも、本人はいたってマイペースだからそんなことはどうでもいい。ポリシーというか、そういうのが感じられないんですよね。
いわゆるだらしない女好きだけど、決めるときは決める、というような往年のヒーロー像が感じられず、なんとも煮え切らない、大人になりきれない青年像しか見えてこない。
終盤は、暴走族と対決したり、友人たちのために奔走したりと活躍するんですけど、なんとなくどれも手遅れの感じがするんですよね……。

余所様の感想を拝見するに、ドイツの背景とか、奥深いものがあるらしいのですが、エンターテイメント性は乏しい。
まあ、クレストブックスはそこには焦点置いてないんでしょうから、そこに期待するのはお門違いなんでしょうけれども~。

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