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フェアリーテール

絵巻物語 として 原書房より発行。
カーネギー受賞作家の愛蔵版とか。文バーリー・ドハティ、絵ジェーン・レイ。
私はまったく知らない人たち。
児童文学云々いいながら、絵本は一冊も残っていない。
もちろん、実家には何冊もあるけれど、やはり親が買ったもので、自分で買ったものじゃないんですよね。
この間買ったのは、サー・オルフェオ。エロール・ル・カイン著で結構気に入っています。
オルフェウスの神話が元になっているようです。私はギリシア神話も大好きです。小学校の頃は星座を見に夜出かけていったものです。

まあ、今回のは買う予定もなかったのですが、本屋で見たらイラストが綺麗で思わず買ってしまいました。
シンデレラからアラジンと魔法のランプまで
が、キャッチフレーズ。
著者が選んだ十二話の童話が詰まっています。
もう、イラストがとっても綺麗。絵本というほどにイラストが満載というわけではないので、高学年向きなんでしょうかねえ? 色遣いも鮮やかで、目に優しい。
話ごとにイメージカラーがあって、綺麗な壁紙に物語が綴られています。

著者が言うとおり、物語はいくつものバリエーションが存在していますが、大筋は同じなんですよね。
それが物語の魔法だという。
本当に魔法のように綺麗な本です。
ディズニーの童話とはまた違った展開があるんですよね。

まあ、ちょっと違和感があるのは、登場する王子様が髭面だったりすることかな?(笑)
優男っていうよりも、ワイルドな感じでちょっと、年がいってそう~。
あと、アラジンが中国人のところとか?
割とアラブ系の人種で書かれていることが多く、眠り姫も肌の色が黒くてエキゾチックに仕上がっております。
この辺り、海外の文化と日本に入ってきて変化した部分とかあるんでしょう。
古い話ですべて幼い頃に読んでいながら、新しい発見をしたものです。

この十二話の中で好きなお話は、「美女と野獣」「火の鳥」「白鳥の王子」です。
「美女と野獣」は有名ですね。ディズニーの映画が面白いですし。こうした男女関係を題材にしたドラマや小説は数多いと思います。
「火の鳥」は、子供の頃に読んでいたのにすっかり忘れてしまって、この本のおかげですっかり思い出すことが出来た話です。子供心に、このイワン王子を助けて、火の鳥や金の馬、お姫様を手に入れてくれる狼の友達が欲しくなったものです。
そして、「白鳥の王子」。末の最後の王子のいばらのチョッキが片袖できあがっていなかったから、腕が翼のままだった、というエピソードはさすがに知らなかったです。ですがとても神秘的。

そして、あの頃気付かなかった、人間の愚かさと、利己的なところが浮き彫りになります。
人間のなんてわがままで強欲なことでしょうか。
妖精たちは人間の願いを叶えてくれるのに、人間はどうにかしてその約束をほごにしようとします。
そして、親切な狼にわがままばかり言って、どうしようもありません。

もちろん、物語の中には人間を信じることが描かれてもいます。
私が、人間嫌いなだけだろうか?
かの、指輪物語のJRRトールキンも人間嫌いだったとか。動物を愛し、ホビットやエルフたちを生み出した。
この数々の美しい物語の中には、数々の教訓が秘められていたのに、あの頃私はなにも気付かなかった。
あの頃美しかったものを掘り起こしても、それは色褪せてしまっている。

昔、金の林檎がでてくる絵本がありました。
そして、ずっとその絵本を探し続けてきていて、ついに巡り会いました。
けれど、再び開いたその物語は、長年の間にすっかり変わっていました。
心の中の物語はあまりに美しくなりすぎていて、現実はすっかり意味を失っていました。

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