« 半身 | Main | バルバラ異界 »

マツの木の王子

フェリシモ出版 キャロル=ジェイムズ・作

紫の表紙が和紙のような手触りです。
マツの林のマツの王子が、そこに芽生えた一本のシラカバの少女を好きになりました。
まわりのマツに反対され、切り倒されたシラカバと、ショックでばったり倒れたマツは、木こりによって売りに出されます。しかし、二人の旅はそこから始まりました。
というわけで、なにかというとマイナス思考のシラカバの少女を励まして、マツの王子は旅立っていきます。
彫刻家のおじいさんに買われた二人は馬と鹿に生まれ変わり、やがてサーカスに引き取られてメリーゴーランドの馬になりました。その後、メリーゴーランドから廃棄工場を経て子供たちによって公園へ連れて行かれて、揺り馬になって年を取るまで過ごすのでした。

プラス思考のマツの王子は、なにかというと泣き崩れるシラカバの少女を励ますのが印象的です。
そんなシラカバの少女も、二人一緒なら乗り越えていけます。
そして、二人一緒ならば、周囲を幸せにすることが出来るのでした。
というわけで、ラブラブな二人はいっつも離ればなれにされるのではないかとびくびくしているのでした。

最後に二人は、一緒に燃やされて煙になり、二人が出逢ったマツの林へと漂っていくのでした。
きみに読む物語の児童書バージョンのようです。
復刊されたということですが、名作というものはいつの時代にも発掘されていくのでしょうかねえー。

|

« 半身 | Main | バルバラ異界 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70900/3028036

Listed below are links to weblogs that reference マツの木の王子:

« 半身 | Main | バルバラ異界 »