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私の優しくない先輩

なにやら、五冠達成の現役高校生だそうで、ネットで話題になっていました。
本屋で見つけたので、購入してみました。

碧天舎 日日日・著

第4回新風舎文庫大賞:文庫大賞『ちーちゃんは悠久の向こう』(2/5発売)
第1回恋愛小説コンテスト:ラブストーリー大賞『私の優しくない先輩』(2/20発売)
第6回エンターブレインえんため大賞 佳作『狂乱家族日記』
第8回角川学園小説大賞 優秀賞『アンダカの怪造学』
第1回MF文庫J新人賞 佳作『蟲と眼球とテディベア』

最近の新人賞って、多いんですね。ここ一年で、五冠ってことですから、相当の量を書いていて、書いたもの書いたものが認められているってことなんですからねー。
ただ、最近はどこも大賞とかなかなか出ないみたいだし、正直無理して受賞者だすことないじゃん、とか思っちゃうわけでー。昔とは路線が違ってきている気がするので、求めるものがでてこないんですよねえ。どっちかっていうと、私が欲しいものが、一般的な文芸書にも浸透してきていることもあるのかな? ジャンル内で勢力図が移動しているというか。「十二国記」とか「デルフィニア戦記」「ジ・ハード」とか、ティーンズ層を狙って出版していたものが、一般書籍なんかに装丁を変更して出てきていますし、「終戦のローレライ」もファンタジーな要素があるようですし。
最近のライトノベル新人賞作品にはあまり興味もないのですが、やっぱりそういう人の作品は期待してしまいますよね。
新人賞総舐めというと、三雲岳斗は三冠だったかな? 電撃文庫とスニーカー文庫と日本SF新人賞の三つだったと思いますが、それに比べるとかなりマイナーな五冠だなー、と(私が知らないだけですが)。三雲岳斗の「ランブルフィッシュ」のような血肉沸き踊る内容じゃないから、比べようがないか~。そういう意味では、本の内容がファンタジーじゃないのに、ライトノベルの感覚なので作品の「軽い」印象が否めないでしょうか。

今回のこの本の内容が、ファンタジーではなく現代の女子高生のお話であることと、別に不思議なことはなんにもない恋愛小説(?)なわけですが、大騒ぎするほどインパクトはなかったかなー。少女漫画によくある三角関係ネタだし、女子高生の話なら綿矢りさの「蹴りたい背中」のほうが感情移入できた。誰も死なないし? 同じ高校生なら「黒冷水」の羽田圭介の方がダークすぎてインパクト強かった。高校生なのにこんなの書いちゃって大丈夫なのか!? くらい心配しちゃうようなドキドキの作品だったし。
ってか、なんで最後の見せ場をわざわざ本の帯に書いておくのさ!? その感覚がぶちこわしじゃんか!! 宣伝ミスだろ!? いや、マジで! って思いました。だから、これから読む人は、本を裏っ返して帯を読まないほうがいいと思います。
西表耶麻子さんの短い一夏の恋、っていうのは嫌いじゃないです。等身大なのはやはり高校生ならではなんだろうな……(遠い目)。
過去を振り返ったって、こんな思い出はない。

ほかにも本が出ているようなので、探してみようと思っています。
どっちかにはまる人が多い様子。もう一つの「ちーちゃんは悠久のむこう」も読んでみなければー。
どう化けるかわかりませんからねー。これからが楽しみというのは、あたっていると思います。なにせ、あーた高校生ですからね! 先は長いし。作品数が多いと言うことは、抽出が多いということでしょう。出版社のHPでも、RPGツクールのシナリオを書いていたらしいので、もちろんファンタジーも書いてくれるだろうし。
抽出が少ないと、先細りの恐れが。分厚い本が次第に薄っぺらくなるのは、読者としてもやるせないかな。作品数が多くても、パターン化する恐れが。人様の云々を言える立場じゃないけれど~。
冲方丁などは初期の作品が独特すぎてわからなかったのですが、近頃はどれも面白いですから。
から、から、から……。

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