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呪縛の島の魔法戦士

魔法戦士リウイ ファーラムの剣
富士見ファンタジア文庫 水野 良・著

ライトノベルです。
このシリーズは、ソードワールドTRPGの舞台であるフォーセリア世界のアレクラスト大陸を舞台にしたお話。
以前短編集を取り上げましたが、それのシリーズものの一つです。

竜殺しの王リジャールが興した、オーファン王国、その私生児であるリウイ王子のお話。冒険者仲間の四人はすべて女性という変り種パーティです。
シリーズは「~の国の魔法戦士」と「魔法戦士リウイ1~0(全十巻)」の二構成ですが、前者が本編とすると後者は本編までの外伝とでも申しましょうか。
「魔法戦士リウイ」の方は、女性陣がメイド服を着せられた辺りで溜息が出たので、全十巻一応目を通したので、古本屋へ。
「~の国の魔法戦士」は面白いのでとっておいてあります。
最近は読む本の趣向が違ってきているので、物足りない感はありますが、今回の「呪縛の島の魔法戦士」には著者の代表作である「ロードス島戦記」が深く関わっているので、あの主人公も登場するのです。ロードスファンにはたまらない一作でしょう。
しかし、私は「新ロードス島戦記」は読まなくなっちゃってるんですが……。

ソードワールドはシェアードワールドノベルになるんですが、「へっぽこ冒険者とイオドの宝」の冒険者たちと同じ時間を生きているのが感慨深いです。世界の広がりを感じますよね。
国の大事に奮起して国を救い、新たな使命を帯びてオーファンを旅立っていくリウイ一行。その間、オーファンを襲う事件を解決していくへっぽこ冒険者たち。二つの物語は平行して一つの世界に存在しているんですよね。
それがこの世界の醍醐味でもあるわけですが、こうして上手く決まると一ファンとしては嬉しい限りです。

今回の、ファーラムの剣は、ソードワールドの過去の時代である魔法王国時代の偉大な王の名前。
実は過去にその名前が。TheSneaker誌上で、ファーラムの若かりし日が描かれた小説が一回だけ載ったことがあったのですよねー。
連載を楽しみにしていたのですが、結局は幻の作品になってしまったのでしょう。荒れ一回きりだと思います。
最近はTheSneakerも買ってないしね。

今回、登場したロードスの主人公、パーンとディードリットですが、実は期待半分、不安半分でした。最近は著者も趣向が変わってきたような気がしていたので、やはりそこは心配だったんですよね。
作品が違うということもあるのですが、違和感が大きいとがっかりするのは目に見えていますから。
とはいえ、それも杞憂だったようで。まったく違和感がないというわけではないのですが、ディードリットはそうそうこういう感じだった、という感想を素直に抱けてよかった。パーンがちょっと、主人公から脇役に回り、リウイの視点からのためか人間味が薄れて英雄然としてしまうのがちょっと寂しい。ディードリットも絶世の美女の扱いで、少々苦笑気味。ロードスではそこまでの賛辞はなかったしー。
と、割とつっこみどころ満載ではありましたが、楽しませてもらいました。

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