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空中ブランコ

トンデモ精神科医のお話。ドラマが放送するってんで、慌てて読みました。

文藝春秋 奥田英郎・著

ドラマはたいしたことなかったな~。
三つの話が入り交じっていたドラマだったけど。まー、エピソード一本じゃあ二時間はひっぱれないもんなー。
私が好きなエピソードは、女流作家かな。ラストが好き。
他のエピソードも面白かったし。先端恐怖症のヤクザとか~。
もっとも案外、患者の精神状態に自分がだぶっちゃったりすると、笑えないくらい痛いんですけどね。
やっぱし、客観的に他人の痛みだから笑える部分があって、それが自分の現実に重なっちゃうとちょっと洒落になんなかったりして(苦笑)。
続編はさらに出ないのかな~。

あ、短い。
まあ、いいや。普段から長くだらだら書きすぎだよな。
感想書いてる本の内容とはいっつも別のこと書いてるし~。

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FFTA

なんでいまさらアドバンスって感じですが、放置プレイだったもので……。
ラスボスが倒せなかったので、諦めて、気が付いたら90時間突破ですよ。
どうしようかと思って忘れていましたが、最近ゲームしてねーなと思い至って、ちょっとやってみたらクリアできました。

異種族が多いゲームでしたが、種族はあっても性別がないゲームなんですよね……。
私はなにやら、可愛いモーグリに、女だらけのヴィエラ。屈強なバンガ族に、頭の良いン・モウ。
それぞれ三体ずついたのですが、私は狩人とめたもる士がいませんでした。ン・モウもなんかちゃんとした魔獣使いが育たなかったし。
なんか、モンスターを捕獲するというのがわかっていなくて、気付いたときには遅かった、みたいな。
なんか、一生懸命モーグリを育ててました……。
バンガがいろいろ前線で使えそうだったんですが、何故かバンガがあたることが少なくて、前半バンガ二人をやりくりしていましたから厳しかったです。

人間は結局、パラディン、忍者、白魔導師。
モーグリは、曲芸師、時魔導師、シーフ。
バンガは、神殿騎士、ビショップ、守護騎士。
ヴィエラは、赤魔導師、召喚士、アサシン。
ン・モウは、錬金術師、セージ、魔獣使い。

お使いしてくれるメンバーが必要なので、何人か他にも必要ですが、割と計算高くそういうのを入れ替えて使ってた方が良いかもしれませんねえ。

でも、私はPSのFFTの方が好きでしたかね。
あっちは、特殊ユニットが幅をきかせて、育ててきたキャラたちやモンスターを外していかねばならなかったんですけどねー。
算術士面白かったし。竜騎士とかジャンプ距離高かったし、ユニットの種類も多かった。
アドバンスもボリューム多いんだけど、ストーリーがもうちょっと膨らんだらと思います。
主人公のマシューと現実逃避のミュートの対決が軸となり、身体の不自由な弟のドネッド、勝ち気な少女リッツとの確執があります。
オウガバトルもそうだったのですが、なんというか主人公キャラ以外のエピソードが皆無で寂しい。他は本当に雇われキャラなんですよねー。

そういうい意味では、FEはキャラクターの個性があるんですよね。もっともその個性が薄いと二軍落ちしちゃうんですけど~。

私はRPG以外はあまりやりません。
シミュレーションゲームはテキストを読むだけで鬱陶しくなります。
だけど最近は、RPGも途中で投げ出していますが……。
あんまりゲームもたくさんやらないんですけどねえ。
最近で面白かったゲームといえば、ZOEのアヌビスですかねえ。私はああいうアクション系はまったく駄目なので、easyで恐ろしく時間かけてクリアしましたねえ。
でも、本当に面白かったな~。
リニューアルしたという、ロマンシング・サガが面白そう。でも本当は、FEの蒼炎の軌跡が欲しいんですが、ゲームキューブ持ってないんですよねー。

次はどんなゲームに出会うことになるんだろうか……。

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FINE DAYS

MISSINGは読んでないのですが、その時の勢いで買った本です。

祥伝社 本多孝好・著

先週からちょっと時間を見つけては、読んでました。短編だったし。
休日は大長編を読もうと思っていたのに、買い物に出掛けて、四時間も昼寝してしまった大馬鹿者です。
夜眠れるか心配だったけど、ちゃんと眠れた。寝足りない感すらある。でもって、結局「FINE DAYS」も読み終えることが出来なかった有様~。
今は児童文学に目が移りつつあるこのごろです。
気になるのは、「闇の城、風の魔法」と「蒼路の旅人」。
前者は高校生カップルが異世界に行く話らしい。ザ・スニでデビューした羽住都イラストがステキ。
後者は児童文学界でも有名だと思うんですが、「守り人」シリーズの外伝ですね。守り人シリーズの主人公は、女戦士のタルサだったんですが、脇役の皇子チャグムの物語らしい。本作はすでに外伝という枠からも離れた、チャグムの成長物語らしい。今度は旅人シリーズか?
両方とも読みてー!! でも、図書館で借りることに決めています。文庫で出たら迷わず買いですが。
……本を読むのに、何故我慢しないといけないの?
というわけで、さっそく図書館に行ってみることにしよっと。本が置いていなければ、その時は諦めよう。
この間、友人とも話したのだけれど、積んである本はもちろん、買ったのはその時読みたかった本なのだけど、今となってはブームが去ってしまっているわけで~。「流行は繰り返す」と言われるように、再度そちらの系統の本が読みたくなったときに読めばいいんです。
本当は「時の車輪」シリーズを読もうと思っていたんですが、最初っからだれた……。いくらなんでも登場人物多すぎて、ついていけなくなってきたよー。読み始めれば面白いことはわかっているのですが、いっつも冒頭の序章が長いんだよな……。というわけで、後回し。
それに今週の金曜日には「空中ブランコ」がやるし。映画化って聞いたときに真っ先に「阿部寛」が思い浮かんだのですが(原作はデブなんだけど)、テレビでは阿部寛なんですよねー。
「イン・ザ・プール」は読んだから、今週金曜日の夜までに「空中ブランコ」を読まなければ!

というわけで、読みかけの「FINE DAYS」を急いで読みました。
そう「MOMENT」が良い感じだったんですよね。
今回は現実にファンタジーテイストの含まれた感じ。もっとも、ちょっと中途半端な感じがして……。こういうのは、乙一が得意なんですよね。そう、世にも奇妙な物語で感動エピソードとして、ドラマ化しそうな感じ?
中には「MOMENT」のときのように病人のお願いを聞くっていう、エピソードがあってネタの使い回しっぽく感じて興ざめしちゃった。
私はどうしても、重箱の隅をつつきたくなる性分なので(死)、人の弱点や嫌なところを探したがるようです(やなせーかく)。あら探し。
「FINE DAYS」は学生のお話なので、なんとなくこの間「空の中」とか「夜のピクニック」を思いだしてしまって。こちらは短編なので、比べるのはまた話が別なんですが……。
ただ、最後の「シェード」はすごく好きな話。
老婆のおとぎ話が、主人公の青年の話にシンクロしていて、青年が自分を見直すって感じ。
終わり方が凄く粋な感じで、綺麗だったので素直に感動した。
あの二人は幸せになれると思えたから。

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空の中

主婦? 主婦が書いたの? 凄い。

メディア・ワークス 有川 浩・著

断然興味が湧きました。塩の街も今度買おう。
いろいろと勉強なさっている様子で、やっぱり凄い。勉強するってのは、大変だもんな~。やっぱし、本当に書きたかった作品なんでしょうねえ。
展開が平成のガメラなのがあれですが、あとがき読むまで気付かなかった……。

空から落ちてきた未確認生物の存在。
人類って、高空2万キロって未知の領域だったんですね……。そんなことも知らなかった無知な私。

未知の知的生物の存在とコンタクトをする人類。
200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。「変な生き物ゆうたわね?そやね?」―秘密を拾った子供たち。「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」―秘密を探す大人たち。秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。

ってことなんですが。
会話の内容からしてすごい情報量で、圧倒されます。
人類と違う種であるその生命体は、価値観からして違うわけで、会話が噛み合わない。
そんな存在を回りくどく、根気よく説得するのが、航空会社の高巳さん。その話術の冴えは、航空会社の設計なんて勿体ない! 外交官になっていただきたいくらいです。
その高巳さんの彼女候補が、自空軍のパイロットである光希さん。日本のGIジェーン(?)。あそこまで逞しくないけど、強い女性です。いろんな意味で。頑固なだけじゃなくて、ちゃんと成長を見せてくれたしね。
そんな二人が、航空機事故の原因となった、空の中の巨大生物に接触したわけですが……。
彼らは、白い巨大な姿から<白鯨>と名付けます。

その一方で、その巨大な生命体から分離してしまった、小さな生命体<フェイク>を拾ったのが、高校生の瞬。
ガメラの草薙浅黄(藤谷文子)。勾玉でガメラとコンタクトした少女、今度のは携帯電話で接触した男の子だけど。
しかし、自分が拾った生命体と同じ種類の存在が、自分の父親の飛行機を堕としたことをしって、彼の中で歪みが生じてしまう。
そんな彼と同様、飛行機事故で父親を失った少女、真帆が現れる。彼女は巨大生命体に復讐しようと、組織を結成し、瞬を引き入れようとする。<イリス覚醒>の比良坂綾奈(前田愛)のよう。

生命体との共存を望む大人たちと、父親を奪われて行き場のない怒りに生命体を憎むことしかできない子供たち。
どっちが正しいのか? と、常に問われることになる。

道に迷い、判断を誤ってしまい、真帆と行ってしまった瞬を取り戻そうとする、幼なじみの佳江。
彼のことを思うあまりに、瞬が間違っているとわかっていても、それをただすことが出来ず、後悔する彼女。
けれど、瞬自身も、フェイクに同族と戦うことを強いてしまった自分を責めていた。

そんな子供たち、大人たちを宥めてしまうのが、宮じい。
年の功とはいえ、うちのお爺ちゃんは、こんな凄い事は言わなかった。
その言葉の重みが凄い。正直感動しちゃいました。
ただ、そのあまりの正しさが、時折痛くてたまらなかったりするんですが。

なんにせよ、互いのことを思い合うことが出来る人々の話です。
空の表紙が、とても心穏やかにさせてくれます。

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世にも不幸せな物語

本のほうの題名は、世にも不幸せなできごと、なんだけど。

著者はレモニー・スニケット。この本のためのお名前だとか。
出版社は草思社。
残念ながら、聞いたこと無いですね。

世にも不幸せな物語っていったってねー。
あの「果てしなき渇き」だとか「黒冷水」に比べりゃ、可愛いもんじゃござーせんか。
そりゃ、比べるのが悪いって感じですか(苦笑)。
こっちは児童書なんだし。

三巻で完結なのかと思ったら、なんと八巻まで出てるとか。まだ、九巻までは出ていない様子ですが……。
一巻は、最悪のはじまり
二巻は、は虫類の部屋にきた
三巻は、大きな窓に気をつけろ
その三冊がまとまって、一本の映画になったというわけ。
原作では、オラフ伯爵の悪事をあばくため、子供たちが頭を絞って、手掛かりを探し、推理したりして、結構面白い。割と、ハリー・ポッターに似ているかも。あっちのように魔法がないけれど、その分頭の使い方が秀逸。謎解きもよくできている。著者はミステリとか書いているのかな?

映画と原作ではやはり演出が違うんですが、それはそれ。
原作で予習していたので、先の展開がわかるはずなのですが、きちんと裏切って別の展開を見せてくれます。
映画の方は、早足なのでちょっと物足りない感じがしますが、テンポがいいので大丈夫。
なかなか笑わせて貰いましたからね。

突如として火事で両親と家を無くし、孤児となってしまったボードレール三姉弟妹。
莫大な遺産を受け継ぐ子供たちの遺産を狙って、オラフ伯爵が後見人になって遺産を横取りしようと画策します。
三人は、遠い親戚中をたらいまわしにされるわけですが、そのたびにオラフ伯爵が追っかけてきて三人の生活をめちゃくちゃにしてしまうんですね~。

ボードレール三姉弟妹の長女ヴァイオレットは、十四歳。
長い髪の毛をリボンで結わえたら、発明開始の合図。弟とまだ小さい妹を守るために、知恵を絞ります。
その発明が、いつも姉弟たちの窮地を脱することになるんですね。
映画のほうも、なかなかの美人さんです。片側だけ三つ編みしていて、反対側だけ縛れる様に、結んでいない変わった髪型で登場。原作ではアクションシーン(?)があるのだけれど、「映画でもあれをやるのか!?」と期待したけれど、弟君が代行していてちょっと残念。

長男のクラウスは、十二歳。
めがねを掛けた読書家。読んだ本のほとんどを暗記している、三姉弟の人間図書館。一家の男の子として、お姉さんを支えています。原作の方では、言葉遊びやパズル要素が多いので、その手の場面での活躍が多々あります。
映画のほうは、なかなかのハンサム君。めがねは最初だけで、かけてませんでしたね。原作ではとくに運動音痴とはされていないけれど、この手のめがね君にもかかわらず、根性あります。たびたび姉と顔を見合わせるのが、なんかいい。
彼が本の知識を思いだすシーンでは、本棚から本がピックアップされてくるのが印象的でした。

末っ子のサニーは、年齢不詳のまだ赤ちゃん。
言葉もきちんと話せません。だけど、お姉ちゃんとお兄ちゃんにはちゃんと伝わります。四本の歯でなんでも噛みつく頑丈な歯の持ち主。足手まといどころか、二人を助けることもしばしば。このキャラクターはちょっと反則じゃないってくらい、インパクト強い。
映画のほうは、とっても可愛い子ちゃん。この手の海外ものでは例に漏れず、双子で一役らしい。NHKでやっていた「フルハウス」という海外ホームドラマでも、三姉妹の末っ子ミシェルは、双子で一役だったし。

オラフ伯爵は、ジム・キャリー。
マスクの再来か? 変装の名人ということでしたが、やっぱり演技は面白い。
たびたび現れてはボードレール家の子供たちを不幸のどん底に突き落とすのでした。
原作ではもっと、頭を使って子供たちを追いつめていくのですが、テンポを優先してはしょっちゃうので、やっぱりちょっと物足りない感じがしますね。
日本語字幕を見たのですが、日本語吹き替え版も見たいですね。
原作ではたびたび、著者のちゃちゃいれが入って、それが面白い。言葉の意味を曲解して説明してくれるし、意味のわからない言葉を発するサニーの翻訳をしてくれます。この物語の肝ですね。
映画でも、そのシルエットが出てきてタイプライターを叩きながら、ナレーションしてくれます。

原作はまだまだ続いているし、映画も続編あるかな? 原作の方も続きがかなり気になってきているのですが~。この三姉弟妹にまた会いたいなー。

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夜のピクニック

凸凹コンビって、たいてい両極端のパターンだけど、少なくとも僕にはそんなパーフェクトな友達はいなかったな。

新潮社 恩田 陸・著

この方って女性だったんですね。知らなかった……。
本当は「世にも不幸せな物語」を見にいくつもりだったのに、またまた昼日中に寝てしまって、上映時間を逃し、結局本屋で「世にも不幸せな物語」とこれを買ったのでした。
不幸せな物語は、三巻セットのやつを。でも、どうやらこちらは九巻くらいまで続いている様子ですね。
まあ、そっちはまた映画を観たときにでも。

最近の傾向といたしましては、読書が義務みたいになっているのかなー、なんて自問自答してみたり。
blogに書くのが別に義務じゃないんだから、そんなこと考えなくてもいいんだろうけど、妙なことに読み始めたら読み終わらないまで眠れなくて、その前提条件を満たすために、早い時間から読み始めなければならないという強迫観念にかられています。
そんなの無理しなくていいのにさー、なんでだろう? 割り切れない。
結局、どの本を読もうか迷っている内に、昼寝してしまって、夕方になるともう本を読むのを諦めてしまう。
シリーズものは区切りが来るまで読み始めないくせに、その割に時間がかかるから後回しにするという始末。
この脅迫観念はしばらく続きそうです……。

なんで読み始めたかというと、そういう強迫観念を断ち切りたいからで、結局最後まで読んじゃって、blogまで書いている始末。
本屋大賞を受賞したのもわかる気がする。いちばん売りたい本だってことも。
すごく楽しい本でした。去年出たときにも気になってたんだけど、結局他にも本が溜まっていたので、買うのを止めたんですよね。
でも読んで良かった。
昔というか、まだ青春していたころは、本当になにかこう血肉湧き踊る冒険を夢見ていて、いつか自分も魔法を使えるんじゃないかと思っていたわけで、冒険小説やらアルセーヌ・ルパンに夢中になっていたわけですが、社会に出て毎日に慣れてしまった今になると、こういうノスタルジックな物語がすごく沁みいります。

高校生最後の思い出作り。
夜を徹して八十キロを歩き通すという、一大イベント「歩行祭」。
少年少女たちのふれあいを描く、みたいな。
どう考えたって、学生時代の自分だったら読まなかっただろう本だけれど、それが悔やまれる。
また心憎いって言うか、登場人物が「ナルニア国物語」の話を持ち出してくるんですよ~。私もナルニアは大好きです。
いやあ、憎い!! タイミング良すぎ。さっき、映画cmをインターネットで観たばっかだし。
登場人物が、ナルニアは十代前半に読んでおきたかった、なんてことを言うんですよね。私は小学校の図書館で読んだんです、ハードカバーを。だけど、「銀の椅子」だけがなくって、市立図書館で借りたんだな。最初に読んだのが「魔術師のおい」だったのもなんだか知らないけど、ナルニアの歴史に沿っていた。
それはともかく登場人物は、タイミングが大事だってことを説くんですが。
以前のblogにも書いたかも知れないけれど、本を読むタイミングってすっごく不思議ですよねえ。
その時その時で感じ方が違うと思うのですが、一度読んだ本はもう二度目からは違うものだと思うんです。
私は残念ながら、最近はあまり読み返すことをしなくなったのですが、読み返したときに何を感じたかは、最初に読んでから自分がなにを得てきたか、感じてきたか、で違ってくるんですよね。
そして、一度読んで最初に感じた感動は、二度目とはまた違うもので、二度目にも同じように感じられるとは限らない。
人に聞いた話なんかじゃ、本を読んだことにはならない。結局自分が読むしか、その本の良さはわからない。
本を読むタイミングっていうのは、とってもアバウトなもので、運命としかいいようがない。
「偶然なんてない。すべて起こるべくして出会った、必然」
なんてかっこいい台詞がどっかであったと思うけれど、本を選んで読むところに、必然があるとは思えない。

「この本と今出会えて良かった」
そんなことを思わせてくれた、ふかーい一冊。

登場人物の学生たちは、もちろんいろいろなタイプが揃っていて、まあオーソドックスな面々。けれど、そこには結構大きな悩みがあったり、事件があったりするわけで、いろいろと胸を躍らせてくれます。
近頃私は惰性で読み進めることが多いのですが、先の展開を予想したり、台詞を考えてみたり、思わず笑ったりさせてもらいました。
みわりんの「あたしが行くしかないかしら」には、思わず喝采しちゃいました。友達想いの彼女、いいなー。忍君もいいやつだよね。
なかには迷惑なのもいるけれど、登場人物たちはみんないい奴だし、展開も安心させて貰えるのですらすらと読めちゃいました。
深夜の休憩所に生徒たちが到着したときには、一緒に安堵したし、達成感まで感じてしまった。
私がなかなか減らないページ数に苛立っている頃、生徒たちは暑さと疲労にうだっていました。
半分を過ぎてあっという間にページが少なくなってくると、生徒たちは近づいてくるゴールに安堵しつつも、歩行祭の終わりに近づくことを、一緒に残念に思う。
なんとなく、登場人物たちと別のところでシンクロしてしまい、その達成感が気持ちいいー!!

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古書店めぐりは夫婦で

好きな題材の本なのですが、正直ついていけない。

ハヤカワ文庫 L&N・ゴールドストーン・著

GW中はたくさん本を読もうと思ったけれど、そうも言ってられなかった。
ブギーポップの最新作や、リアルバウト・ハイスクールの外伝、風の大陸最新刊は読んだけど、あの辺は軽いからなー。

本を題材にした本は好きです。
これもその類の本なのですが、やはりアメリカと日本じゃ全然事情が違うので、意味不明です。勉強不足というのもあるのでしょうけれど、アメリカンジョークわからないんでー、勘弁して。
まあ、羨ましいと思わないでもない。あの本の事情は、日本じゃこんなこと考えられないんじゃない? 少なくとも僕の欲しい本じゃないし。中古で、絶版の本を買うのはありだけど、別段初版本に興味がある訳じゃない。
けれど、そこに価値を見いだし、世界がそんな風に動いているから、無視できなくなってしまう。
古書・稀覯本。
かなり魅力的な世界が広がっているわけだけど、知らない本やコアな話になるとついていけない。
正直私にはつまらないお話でした。羨ましいとは思ったけど。
続編が出ているそうですが、まあそこにはいかないな……。

でも、私の本好きに拍車がかかるのも、この手の本好きの本です。
子供の頃から本が好きだと思っていましたが、私はなんちゃって本好きでした。
他にも本が好きな子はたくさんいたし、読んでいる本の冊数は比較にもならなかった。
そもそも小学校の頃、先生が読書推進をしていたのが面白かった。その先生は、読んだ本をプリントに記録するように言いました。いわゆる課題みたいな感じ。ただ、感想を長々かけなんてことは言わなくて、印象に残ったシーンを絵に描くスペースがありました。
私は、ギリシャ神話とか北欧神話ばっかり書いていたなー。
あの頃こそ、本当にもっとたくさんの本を読めたはずなんだけど、あの頃読んでわかることがあるとも思えない。
でも、あの頃読んだら絶対に面白かった本があるはず。
けれど私はいろいろと制約を設けてそういうものを避けてきました。
たとえば、ハードカバーの本は買いません。もちろんもっていましたが、そういうのは私の中でも特別な部類に入る本で、ハードカバーのうちは買わず、文庫になってからと決めていたのです。
が、そのたがもはずれました。

まあ、最初の引き金は「R.O.D」なんですが。
Read or Die 読むか死ぬか
ま、そこまでは考えませんけどね。
ヒロインの読子・リードマンは、あまりの本好きが高じて紙を自在に操ることが出来る様になった、大英帝国図書館のエージェント。稀覯本やらなんかの回収をしたりしているらしい。現在はとてつもなく話が大きくなっているんですが。紙を使って戦うのも格好いい。アニメの方も、香港三姉妹が大暴れするのが素晴らしかったなー。残念ながら、最終回近辺はテレビじゃやんなかったんだよな……。

読子さんは活字中毒で、いつも何十冊も本を持ち歩いています。本屋をまるごと買い占めることもあるほど。食べなくても本を読みさえすれば生きていけるとか?
神保町にビルをもっていて、どこもかしこも本でいっぱい。だから、屋上にプレハブを建てて生活しているけれどそこも今や本でいっぱいだという……。
羨ましい。私はAmazonの中型ダンボールが八つとでかいのが二つですでに限界を感じているのですが……。
しかも、家具調こたつの上も下も本でいっぱい。どこでごはん食うんだよ、みたいな。
あれを読んでから、ハードカバーも躊躇無く買い始めた感じが……。

それからもう一つ。
「魔法の声」 コルネーリア・フンケ・著
私が好きな本の一つ。正直、表紙に惹かれて買ったんですけどね。ストーリーよりも、登場人物たちの本好き具合がたまらなくて読んでしまった本です。
ヒロインのメギーはもちろん本大好き少女。お父さんに様々な本の面白さを教えて貰い、読み過ぎて壊れてしまった本も、お父さんが綺麗に直してくれる。
おばさんも、すごい本のコレクターで、館にたくさんの本をもっているのでした。
お父さんのモーは、本の修理屋さん。本の修理が仕事なんですよ!? もちろん、稀覯本の修復なんかで稼いでるんですから、すっげー! 日本じゃちょっと考えられない職業ですよね? それだけでとっても神秘的な感じがしちゃいます。
しかもそのお父さんが、本を朗読すると、何かが失われるかわりに、本の中からなにかが飛び出してくるのです。登場人物であったり、物語にはなんの描写もされていない小鳥や、服だったりもするのです。
もっとも、それは制御不可能な力。
モーが本の中から解放してしまったものは恐怖。そして、その代償にもっとも大事なものも失ってしまいます……。

とにかく、本当に表紙が印象的。中身も面白かった。

最近はちょっとそうした本好きにも勢いが無くなってきました……。
本が多すぎる……。どうしたって、読むのに限界があるもんなあ。多すぎて、何を読んでいいのかわからないし、買い込むにも限界がある。
おまけに、たまっている本が多すぎて、何から読んでいいのかわからない始末。
お粗末だなー。
けれど、現代文学(正しい分類なのかな?)から、再びファンタジーに移りつつありますね。

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コンスタンティン

ダヴィンチ・コードの後だと、聖書の神聖さが……。

キアヌ・リーブス、マトリックスから何年ですかね?
マトリックスの間は、別の映画やらなかったのかしら?
まあ、それはともかく、エクソシストっていうと、あのホラー映画よりも、オウガバトルの方を思いだしますね。
あの魔法ってなんだっけ?
とにかく、スタイリッシュなエクソシストって感じかなあ、って思ったんですけど、なんか違う感じ?
普通に除霊してるんですけど……?
神父さんよりも詳しいご様子。
幼い頃から、霊感が強く幽霊が見えたため、正気を保てずに自殺。だけど、地獄に行きたくないので、天国行きのキップを買うために悪霊退治に勤しむコンスタンティン。
世界観は結構作り込んでいる様子で、専門用語も連発されます。最初の方は説明がないので、困惑するけれど一応あとで説明があります。
最初のネタは、ロンギヌスの槍で。
最近の流行ですね。キリスト教系の聖遺物。聖杯も同様ですね。ダヴィンチ・コードが聖杯だったし。
聖杯が女性だとすると、ロンギヌスの槍が示すのは男性だとされるとかも言いますよね。

コンスタンティンは聖書を朗読して悪魔を退治するんですけど……。
「ダヴィンチ・コード」によりますと、聖書ってのは人間が造ったもので~、人間が何度も編纂していて、書き直しているわけで、そんなのが本当に悪魔退治に役立つのかとっても疑問符なわけでした。
思わず苦笑。
あとは、小道具なんかもちょっと使い古されているかなあ、なんて。
十字架溶かして銃弾つくるとか、聖水つくるとか。
「ヴァン・ヘルシング」とか「ブレイド」でもやってたし。まあ、古典だしなあ。
こうしたネタが続くとなると、先の予想がつくというオチが……。

でも、この映画の悪魔退治の雰囲気は好きです。
霊媒するのかと思いきや、こっちに霊を呼ぶんじゃなくて、自分から地獄に会いに行くことだった! みたいな。
地獄に行くためには、臨死体験しなくちゃいけないっていうのも、ある意味とってもスリリング。

本来なら地獄からは潜り込んでこないはずの悪魔が現実世界に入り込んでくる。コンスタンティンはその悪魔たちの動向が気になり、ハーフブリード(地獄とか天国とかの使者、らしい。でも、なんか悪魔と人間、天使と人間のハーフみたい)たちと渡り合って情報を引き出そうとするんですが……。
ただの人間でも、いろいろな超能力を持っているようです。
コンスタンティンの協力者たちにも、そうした力を持った神父が登場します。他にも能力はないながら、オカルトマニアやタクシーの運転手などの能力者がいます。
しかして、悪魔たちはコンスタンティンが真相に近づくのを邪魔するために、そうした仲間たちを次々に始末していくのでした。

まあ、悪魔の狙いはシュワルツェネガーの「エンド・オブ・デイズ」なんですかね。
あのクライマックスは、ちょっと反則だと思う。
ラスボス対決にあれはちょっとねー。
しかして、続編を期待させる様な……。昨今はこういうのが多いよー。
X-MENの3はどうなったんだろう?

今月の映画は、「世にも不幸せな物語」「キングダム・オブ・ヘブン」「ブレイド3」あたりでしょうか。
「キングダム・オブ・ヘヴン」はとっても微妙なんですけど……。
近頃では良くあるパターンなのでー。でも、「グラディエイター」の監督さんだし、オーランド・ブルームだしなー。

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ベルリンの至宝展+ルーヴル美術館展

私の好きな画家は、シャガールです。だからって、絵を持ってるわけじゃないし、画集を持っているわけでもないのですが。
昔からそこそこの美術館なんかには行っていましたが、ここ数年は行ってないかな。
GWに友人と行ったベルリンの至宝展が良かったので、ルーヴル美術展にも行ってきました。
ベルリン至宝展は、かなり見るものが多くて回るのも時間がかかりましたね。
絵画はもちろん、彫刻なども多かったです。エジプトの品々が多かったので嬉しかったです。エジプト神話も好きなんですよ。エジプトは彫刻が多いけれど、長いパピルスが残っていたのも驚きですね。ヴィーナスの絵が多いのも印象的でした。
あとは、コインのコレクション。ローマの品物が主で、ギリシャ神話の神々の顔を象ったメダイヨンが多かったです。絵だけでなく、別の美術品が多くて楽しかったです。
お土産にはコインのイミテーションコレクションなんかあったら嬉しいなと思ったのですが、ありませんでしたね。ストラップとかならあったけど。
キリスト教の三位一体を現したメダイヨンとか、欲しかったかも。
仕方がないので、他に気になっていたミネルヴァの銀皿のマグネットを買いました。

ルーヴル美術展のほうは、人が多くてどうしようもありませんでした……。
こちらのほうは、プシュケとエロスが題材になっている絵画が印象的でした。
私はもともとギリシャ神話が好きなのですが、この二人のエピソードが一番好きです。
あまりの美しさに求婚者もおらず、化け物と結婚することになってしまった、プシュケ。
その実態は、その美しさに嫉妬したアフロディーテの命令で、意地悪をしにきたエロス。けれど、エロスは誤って恋する金の矢で自分の足を傷つけてしまい、プシュケに恋をしてしまうのでした。
プシュケとエロスは恋の試練に打ち勝って、最後には結ばれるのですが、ギリシャ神話のこうしたさまざまな話は、その後の他の神話や童話に影響を残してることがわかりますね。
エロスは子供の姿をしているけれど、この恋の話から大人になったとか。
だけどだけどー、エロスは大人の姿をして、プシュケに会いに行ってたはずだよなー。姿を見られないように夜しか会いに来なかったけど……。
プシュケは蝶のことなので、プシュケの姿を描くとき、蝶の羽が背中に描かれていることもあります。ギリシャでは蝶は魂を現すとされているとか。
私が蝶なのか、それとも蝶が見ている夢なのか、なんて思想も中国にありましたね。

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