« May 2005 | Main | July 2005 »

Zガンダム Ⅰ.星を継ぐ者

観ちゃった。
つーか、私はテレビアニメの方は観ていないみたいです。
全然まったく記憶にないです。思いっきり、ガンダム世代のはずなのにね。
ファーストガンダムしか記憶にないので、どうなんだろうか? でも、ファーストガンダムも再放送のはずなんですけどね。
と思ったけど、追加シーンがあるので、まあ、なんとか追えました。

話は難しいですよね。
ティターンズ、エゥーゴと専門用語(?)満載で。まあ、戦争しているのはわかるし、アムロとシャアは知ってるから。
それにしてもカミーユって、飛田展男なんだー。
なんだかもう、声優陣はそうそうたるメンバーで驚きですよ、本当に。過去の声優さんとは違うキャストのキャラもいるようで、まあそれは致し方がないのか、過去を知っていれば比べられるんでしょうけれど、残念ながらわかりません。

まあ、それはいいとして。
もういろいろと驚きですよね、本当に。
ブライト艦長はいきなりぼかすか殴られるし、まさに軍隊っていうか、軍団っていうか、ばりばりの男社会だし、濃厚な大人の世界ですよね。
現在のガンダムのイメージとは全然違うので、正直カルチャーショックです。
現在のガンダムseedなんか、正直十代のキャラたちなんでしょ? それに艦長は女性だし。当時の作品群からはとてもじゃないけど、考えられないじゃないですか!?
やっぱりいろいろな意識の変化があるんでしょうねえ、としみじみと思いました。

正直ストーリーは嵐の様に過ぎ去っていきますよ。十二、三話が圧縮されている訳なんだから、そりゃそーだ。
でも、アムロとシャアが再会するところは劇的で、すっごく感動しちゃった!!
二人の戦いは映画とかのビデオで観てたから、覚えてたし。
全三部作でしたっけ? 本編は全五十話なんだから、全五部くらいないと足りない気がしますが、今年の秋ですよね、楽しみです。
鋼の錬金術師も楽しみですけど。
映画は大作が来ますね。
「宇宙戦争」に「STAR WARS」。
でもそれ以降は、なにがあるんだろう。アクションばっか観てるからなあ~、なんかあるかな?
サハラなんで、こっちじゃやってないんだー?

| | Comments (0) | TrackBack (1)

バッドマン ビギンズ

クリスチャン・ベイルって、ハンサムやの~。
っと、思いました。
本当は電車男のつもりだったのですが、本当に満員御礼な感じだったので、止めました。
そういう意味では、興行成績、電車男が返り咲いたりするんでしょうか。
テレビドラマがあるので、その前に映画のほうも見たいんですけどねえ……。

バッドマンのイメージが変わった感じですよね。
なんていうか……、スパイダーマンの影響?
ヒーローになったきっかけというか、動機っていうのは似てる感じですよね。互いに肉親を殺されてしまい、自分のせいだと自責の念に捕らわれる。
スパイダーマンの方は、そのための能力を持っていたわけですが、バッドマンの方は自分で鍛えてヒーローになるところが違いますよね。
というか、鍛えていたんだね……。
当たり前か。いくら、近代兵器を駆使しているとはいえ、普通の人が戦えるわけないもんね。
そういう意味では、自身の恐怖を克服したり、戦いの訓練を行ったりするのは、バッドマンになるためには必要な前提条件かと。

でも、本当に今までのバッドマンとは全然違うノリですよ。
初代、リターンズ、&ロビンにMr.フリーズ、今まではずっと特殊能力を持った敵がゴッサムシティを荒らしまくる。
映画の回を数えるごとにシティの様子も変わりますよね。バトル(?)コスチュームも派手になるし、ロビンが出てくるとブルースはやはり年長者で一歩引いた感じがするし。
だけど、今回は敵もストーリーもリアルな感じがする。
ブルースもまだ若いので、大人の貫禄というかそういうのがないし。若いのですごく苦悩する。
前作まではそういう「若さ」を乗り越えてましたからね。ヴァル・キルマーやジョージ・クルーニーは格好良かったなー。主役のブルース・ウェインを演じていた俳優陣は、みんな渋い壮年くらいが多いですが、今回のブルースはさすがに若い。
新ブルースも、最初はうだつのあがらないイモでしたが、修行から帰った彼は、おっとこまえになっておりました。
実にかっこいい~!!
自暴自棄になりそうなブルースを、なんども支えて助けるアルフレッドもステキ。
男率が高いので、まさしく紅一点のレイチェルがなんだか新鮮だったし。だが、あの役所は最初のバッドマンの女記者と同じじゃない?
話のノリは、前作のことは考えないで良いでしょうね。もし続編があるとしたら、このままクリスチャン・ベイルでお願いしたいですね~。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

精霊の木

新装改訂版、でもって山梨県児童推薦図書だった。おどろき。

偕成社 上橋菜穂子・著

映画のサハラを見にいこうと思っていたのに、こちらではどこもやってなかった。
ふて寝する私。
本も読まずと思ったけれど、散歩がてらに図書館に行って「蒼路の旅人」を借りようとしたけれど、まだ貸し出し中だった。それで、同著のこの本を積んであったことを思いだしてさっそく読む。
児童書だから、半日以上かかることもないだろうし。

そういえば、最近夢を見ないな。なんでだろう?
昔は良く夢を見ていたと思う。覚えていないって言う意味では、良く覚えていたんだろうなあ。
なんかロボットものだったこともあったし、空から落ちる夢もよく見たもんだ。
とにかくストーリーのある夢が多かったと思う。まあ、たいていはアニメチックで、しかも主人公は自分じゃないし。何故かいつも傍観者なんですよね……。
でも、最近は何にも見ないなあ。

今更五巻もある「守り人」シリーズを購入できない。あんなに大きなハードカバーを五巻も部屋に置いておけない。
文庫版で出たらなー、と思うんだけど、それはあり得ないか……。
新装改訂版のこの本も、ハードカバーだし……。
旅人シリーズとしてはじまった、チャグム皇子が主人公である「蒼路の旅人」は続きものであるらしい。
「ダレン・シャン」も同様の理由で買えない。場所がないよー。書斎が欲しいなあ。寝る場所が無くなる前に。
あらためて図書館においてある本をチェックする。
宮部みゆきはやはり、貸し出し中の本が多い。けれど、最近興味のある山本一力は本が揃ってた。
しかし、改めて読んでない本を見渡してみると、まだ「モンテ・クリスト伯」が残っているではないか!
この間に本が増えない様に自制せねば。

精霊の木。
なんとなくSFチック。少女漫画なのりで読めるかも。萩尾望都や水樹和佳子を思いだしました。
地球を潰してしまい外の宇宙へ、別の星に辿り着き、そこに根ざしました。
そうして二百年が経ち、少年シンと従妹のリシアが主人公。
リシアが、滅びたと伝えられる先住民ロシュナールの<時の夢見師>の力に目覚め始めたところから、物語がはじまります。
児童文学といえども、扱っているテーマはかなり重たいもの。
なんで、推薦図書なのかなあ、と思っていたのですが、読んでみてそれが何故なのかわかりました。
著者自身もアボリジニやインディアンなどの研究をなさっておられる様で、そうした原住民たちの文化や血筋が消えていくことを本作で描いています。
地球を滅ぼしてしまったにもかかわらず、次の星でも同じ事をしている人間たち。
自然に根ざした暮らしをしていたロシュナールたちとは共存することが出来ず、ロシュナールたちは滅びてしまいます。
こういうテーマって、すごく多いと思うんです。
今年の大作である「宇宙戦争」。あれって、逆に宇宙人が地球を侵略してくるお話なわけだけれど、つまりはこの物語と同じテーマなわけでしょう。
「インディペンデンス・デイ」とか、侵略されても人類にはそれを退ける力があると言うことを描いている。
そうした本だって多いでしょう?
にもかかわらず、そうした民族紛争などはどうしても無くならない。互いに退けない。
もうどうすりゃいいんでしょうか……。
お互い様なんて言葉じゃどうにもできないほどに互いに傷つけてあったしまった今では。

物語はさらに凄い。
先住民を駆逐するために政府が打ち出した政策のえげつなさ。それを隠すために暗躍する組織。
登場する大人たちは、野心のために命を軽んじ、その軽さに思わずぞっとする。
今の社会が描かれている様に思えてしょうがない。
それでも、リシアは過去のロシュナールの民の記憶を辿り、シンはそんなリシアを守って行くのです。

確か、石油がなくなると危機感を募らせていたのは、もう十年以上前から言われていた様に思えます。
人類はこのまま地球から飛び立てるのでしょうか。
そして、そこに人が住める星があるのでしょうか。もしあったとして、そこに先住民族がいて、人類はどう対処するんだろう。
これだけの記録と歴史が残っていても、同じことをするんでしょうかねえ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

影のオンブリア

人の名前? 都の名前。なんていうか、ゴーメンガースト?

早川書房 パトリシア・A・マキリップ・著

作品は、2003年度世界幻想文学大賞受賞作品。
この著者の作品は、「妖女サイベルの呼び声」が有名だそうで。
もっとも未読ですが。

タイトルがとても神秘的な響きを感じさせます。それに表紙の美しい女性のイラスト。おそらくは、ヒロインのリディアなんでしょう。こちらの美しさは言うまでもなく、アメリカ人と結婚した日本人女性であるということです。

オンブリア  それは世界でいちばん古く、豊かで、美しい都。
そこはまた、現実と影のふたつの世界が重なる街。

という世界観。
ゴーメンガーストも一つの閉鎖的な巨大都市が舞台なんですよね。私は本だけ積んで、あとはビデオで見ました。スペアパイクという青年が、厨房の片隅から都市の権力者に成り上がる物語だとか。
未完の作だそうですが、ビデオを見た限りでは、そんな世界観や雰囲気は似ている気がしました。

オンブリアの大公ロイス・グリーヴの愛妾リディアは、大公の死とともに、ロイスの大伯母で宮廷を我が物にしようとたくらむドミナ・パールにより宮殿から追いやられます。
宮廷では直系の幼いカイエルに、ドミナの暗い影が墜ちます。
美しい都を支配しようとする、ドミナ・パール。その都の影を支配する、魔女フェイ。
二人を対極に、都は動き出します。
恐るべき、ドミナ・パールを失脚させようと画策する若き貴族たち。
ドミナ・パールを落として、甥のデュコンを擁立しようとしますが、デュコンは大公の幼い息子であるカイエルを大事に思っています。

オンブリアは回り始めます。
光のオンブリア、影のオンブリア、その二つが混じり合い、そして互いの世界を行き来していた存在が入れ違いに入り乱れていく。

でもまあ、淡々に物語は綴られていくので、感動する様なドラマティックな展開は無かったですがね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

どきどきフェノメノン

ミステリじゃなくて、恋愛小説でもなくて、……なんていうか、不機嫌なジーン。

角川書店 森博嗣・著

久しぶりに、Amazonで本を購入。500円の割引券を貰ったのがそのためですが、なんか思うにそれほど読みたい本は買わなかった様な……。
ただ、7月には「ライオン・ボーイ」の最終巻がついにお目見え。楽しみ~。内容もそうですが、豪勢すぎる天野先生のカラーイラストがとっても楽しみ。
本を積んでいるのに、どうして他の本に目移りするんでしょうねえ。
でも、ああいうHPを眺めていると、昔買わずにいた本を見つけてしまうこともあって、そういうのはやっぱり欲しくなってしまうのが本好きの性なのか。
というわけで、「紙葉の家」なる本をご購入。
噛みつきたくなるほどすごく分厚い本です。これだけでかくて重たいと、持ち運んで読むことは無理だな。ゲットしたのは、2002年刊行にしてしかも、初版!
書評はかなり評判良かったのですが、私が覚えていたつもりになっていたのは、全般カラーで広告やら新聞やら手紙やらを切り貼りして繋いだ本だと記憶していたのですが……、本違いだった、らし、い?
けれど、この本はモノクロ。
これと同じくらい分厚いと思っていたんだけど、あっれー? あの本はどんなタイトルだったっけ??
しかし、この本、いつ読もうか。きっともっと歳喰ってからだな、などと思う。

で、森博嗣。
この方のヒロインはあまり好きじゃありません。
あの恐るべし萌たんとか。きゃー、コワイ、怖すぎる、萌たん!! ってこれは以前にも書いたっけ?

今回のはなんだかロマンティックなストーリー展開。

窪居佳那・二十四歳・大学院のドクターコースに在籍中。
趣味は「どきどき」の探求(思うにシャンプーだと思うんだけど)、悩みは飲酒時の記憶喪失。
口座の後輩の沢谷か好青年・鷹野史哉。
同じく後輩で人形オタクの水谷浩樹。
指導教官の相沢助教授、謎の怪僧・武蔵坊
佳那を一番どきどきさせるのは誰か?

というお話ですが。
恋多き女性の日常のお話で、特に不思議ミステリーなわけじゃありません。
ただ彼女、酔っぱらって我を失っても、そうとは見えないこと。
私は幸い、酔っぱらうと挙動不審になるので、周囲からストップが入るのですが、彼女は表向き変わらないので周囲もなにも言われないんです。
でも、本当にフジテレビドラマの「不機嫌なジーン」に似ているなー。
論文書いていて、なにやらもてる感じ。
研究室の後輩、男二人がいろいろとちょっかい出してきて、鬱陶しい。でも、助教授にストーキングしちゃうこまったちゃん。
公園の犬の銅像をどうにかしようとしたり、知らない男の部屋に押し入っちゃったりと、変わってる。
そんな彼女も、まったくアウトオブ眼中の男に流されていくことになるのですが……。

最近のミステリは疲れるので、たまにはこういうのも。
って、逆に最近はミステリなんて読んでないじゃん!
いろいろ積んであるんだけどなー。
だらだらと「時の車輪」第十部を読書中。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

パートナー・3

お嬢ちゃんコンビ、と呼ばれるのにも慣れてきた二人が主役。

中央公論社 柏枝真郷・著

C・NOVELSといえば、デルフィニア戦記が有名ですね。
あっちは今文庫で読んでいます。
現在はとってもファンタジィが読みたい気分なのですが、なんとなく違う気が……。求めるものが見つからない。
同出版社の「闇の守り手」が気になるけれど、若い師匠と弟子の話なのでちょっと敬遠。なんでじゃ。
最近は海外のライトノベルもたくさん出てきましたね。

NY市警本部殺人課で組むことになったセシルとドロシーの新造コンビの活躍を描いた物語。
現在は三巻まで刊行中。
セシルは二十六歳の金髪の美男子で拳銃の腕前がぴかいち。
ドロシーは二十八歳の赤毛の美女で空手とボクシングの使い手。
先輩刑事には「お嬢ちゃんコンビ」とからかわれる。

セシルの家庭は母子家庭で、わりとマザコン。可愛いお母さんは、セシルが幼くして夫を亡くしてしまい、絵本作家として育てたステキなお母さんと、大学院に通う従兄弟と暮らしています。
ドロシーの家族はこの3巻で登場しますが、恋人のオーガストとらぶらぶ。美青年のセシルと比べても、男前の会社員です。

毎回殺人事件が起こって、二人はその事件を解決するために奔走するのですが、事件のほうよりも二人のやりとりとか、二人を取り巻く環境や登場人物たちが面白いです。
事件もちょっとひねった感じですが、ミステリというよりも私生活の方が主な感じで、それが面白いです。

著者が語るとおり、男女の友情がテーマの本シリーズ。
とはいえ、美男美女のコンビでは周囲もいらぬ心配をするでしょう。
三巻目ともなると、互いに意識する様になった様子。でも、頼むから二人にはくっついてほしくないなー。
事故でもなんでも。
今後とも楽しみなシリーズです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

風神秘抄

新作だー!! と久々に大喜び。

徳間書店 萩原規子・著

「水色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の勾玉三部作は名作です。
是非、読んでください。
といいつつ、私は「風神秘抄」に繋がる三部作なのに、読んだのが小中高の学生時代だったので全然覚えていませんでした。覚えていると、今回のを読んだときにいろいろと感動するところがあるそうですが、今度読み直したいな~。
ナルニア物語も読み返したいんですよねえ。
なんだか、昔に読んだ物語を今読みたいけれど、そうはいかないんだよなあ……。
なかなか、ね。

でも、これは好きなシリーズだったので、すぐに読みたかったのすぐに。
しかし、無理だった。
日曜の夜からでは、この分厚さはいかん。さすがに寝ないわけにはいかないし、次の日会社だし。
というわけで、二日に分けてしまった……。
学生時代に眠れない夜に、隠れて本を読んで目を悪くしたのはいつの頃だったか……。

一番好きなのは、なんだろうなー。「薄紅天女」かな。表紙は、初版の白鳥異伝の黒地に白い鳥のモチーフが好きだった。
この方の作品で有名なのは、「西の善き魔女」のシリーズがあるんですが、そちらも新書にハードカバーに文庫にと様々な形態で何度も重版されているんですよねえ。それだけ売れてるって事なんでしょうねえ~。
凄いなー。
でも、「西の善き魔女」はそんなに好きじゃあなかったんだよな。
どれも元気な女の子が、影のある男の子を助けるのがパターンだったんだけど、「薄紅天女」はまたちょっと違った感じだった。
最後にヒロインを迎えに来るのが、男の方だったし、それがなんだかとっても鮮烈な印象だった。
それだけは、今も深く覚えている。

今回の「風神秘抄」は、珍しく男が主人公。
平安末期を舞台に展開する物語。
少年の孤独な笛が舞姫の舞に出会うとき、天の門が開き天界の華が降る。
人の命と未来が変わる……

武芸に秀でてはいるものの、無愛想で孤独な少年・草十郎。彼の笛の音は鳥たちを集め、やがてカラスと言葉を交わす様になる。
舞に秀でてその天真爛漫な様子で、あらゆる人々を虜にしてしまう舞姫・糸世。
二人が出会うことで、歴史が大きく変わり始めます。

この方の文章は語彙が多く、豊かな感じがします。
単調な言葉の繰り返しっていうのは、その作家の特徴ではあるわけですが、実際には表現力に欠けることが多々あると思う。
文字が連なり単語になり、その単語にそれぞれ多くの意味合いが含まれている。辞書をひもとけばわかるとおり、単語に込められた意味には、さらに多くの言葉が秘められており、文字はさらに多くの文字から出来ているのだと思えてくる。
その語彙の豊かさは、書き手だけではなく、読み手にも求められるものだから、あまりに差がありすぎると齟齬が生じてしまうのですが……。
その書き上げる能力が醸し出す魅力的な登場人物たちも、脇を固めるおじさん連中が秀逸です。
はじめて草十郎が心を開く義平の登場は少ないのですが、それでもその存在感の大きさはありありと伝わってきて、器の大きさを感じさせます。
行き倒れ(?)の草十郎を助ける盗賊の頭目である正蔵。
糸世のなににも執着せず自由奔放な姿に仕えるようになる、山伏の日満。
上皇に仕えながら糸世の人柄に触れ、そうして糸世が思いを寄せる草十郎に憎まれ口を叩きながらも助けてしまう幸徳。
遊郭の幼い双子の姉妹、あとりとまひわも可愛らしい。
だが、やっぱり一番なのは鳥彦王。

仕えるべき主君を失ってしまい、生きる道に迷う草十郎。
多くの人々と出会い、糸世と出逢い、舞と笛でもって互いの絆を確かなものにしていきながら、不思議な力を得て生まれついてしまった彼らを、世界は放ってはおかず。
せっかく抱きしめた糸世を草十郎は見失ってしまう。
草十郎は笛の音に込められた力も失い、やはり迷い迷いながら糸世を探す旅に出る。
そこでの出逢い、そこで語られる言葉に、たびたび涙しながら、草十郎の苦しい旅についていくと、そこにはいつもカラスがいた。

できれば、草十郎がそうしていた間、糸世がどうしていたのか、読んでみたいなー。
昨日の「闇の城、風の魔法」も、高校生のロマンスがあってカラスが出てきたけれど、そういう意味では海外と日本産のファンタジーを読めて楽しかったなー。

| | Comments (0) | TrackBack (3)

闇の城、風の魔法

図書館では貸し出し中だったので、結局買ってしまった。

徳間書店 メアリアン・カーリー・著

実は、ディズニー・シーに遊びに行っていました。
この歳(?)になっても、ああいうのがこんなに楽しいなんて思いもしなかった……。
いや、マジでー!!
天候は曇りでしたが、涼しくて過ごしやすかったです。金曜日にいったので、すいていたし。
いろいろ見て回ってましたが、やっぱりあの雰囲気が凄いんでしょうね。
雰囲気にのみにのまれて、「何故か」ミッキーのマークがついたテディ・ベアまで買ってしまった。
いったいどうすんだ、これ? かざっとこー。
ファンタジーの世界か……。
やっぱし、行ってみるものですね。
他にもっとやることたくさんあるんだけど。

そんなわけで、例に漏れず大荷物。
にもかかわらず、本買いまくり。今回のこれもその一つ。
他には「デルフィニア」文庫版最新刊、「パートナー3」巻も出てたし、「風神秘抄」はもちろん買いです。
「消閑の挑戦者3」も今までのシリーズが面白かったし、「どきどきフェノメノン」「ポーの話」も面白そう。

本作はそうして購入した一冊です。

当初は特に読みたいと思っていたわけではないけれど、羽住都のイラストに惹かれて読みたくなってしょうがなかったわけですが。
まあ、あっちの国にもこういうヤングアダルト系があるってことですかね。

高校一年生のケイトのクラスに、不思議な目をした少年ジャロードが転校してきてから、不気味な出来事が続いた。ジャロードにはなにか風にまつわる力がある、と直感するケイトも魔女見習い。
ケイトはジャロードの一家に先祖代々呪いがかけられていることに気づき、ジャロードを祖母であり魔女のジリアンのもとへ連れて行き、呪いを解こうとするのですが、ジャロードは魔法を信じようとしません。

そりゃそーだ。

家族に降りかかる不幸に打ちのめされるジャロードは、ようやく魔法を信じる気になります。
そして、ケイトとジャロードはジリアンの力で中世の時代へとタイムスリップし、ジャロードの祖先に呪いがかけられるのを阻止するために、闇の城へと乗り込んでいくのでした。

なんだかつじつまが合わないところもある気がしますが、とりあえずおいといて。
美人で勇敢な魔女見習いケイトと、美形でヘタレでドジな眼鏡っこのジャロード。
まあ、最近はこーゆーの多いのよね……。とはいえ、やっぱりなんだかアメリカーン(オーストラリアだけど)、NHKの海外ドラマみたいなティーンズの描写とか、ケイトとジャロードの日常なんか、やっぱり国産のヤングアダルト系小説とは雰囲気からして違いますよね~。

内容的には少女漫画だし、魔法に関してもどちらかといえば何らかの法則があるきちんとしたものではなく、メインは二人のロマンスです。
……近頃このような甘酸っぱいのは読んでなかったので、なんだか新鮮です。
そうそう、こういうのが結構好きなんだよねー(恥)。
ジャロードを好きになってしまったケイトは、ジャロードをほうっておけない。
でも、臆病なジャロードは、クラスでも浮いているケイトではなく、いけすけない連中とつるむようになってしまい、切ないケイト。
けれど、ジャロードの方も呪いのせいで転校を余儀なくされ、友人を欲しており、すまないと思いながらも、ケイトを振り返る事も出来ない。

へたれのジャロードも、ケイトに引っ張られて時間を飛び越えますが、敵である魔術師にケイトをさらわれてようやく自分の力を自覚するに至ります。
三週間でスーパーヒーローに成長を遂げたジャロードは、ケイトを助け出すのでした。
現代では、ケイトに引っ張られていたジャロードも、中世にきてケイトを守ろうと強くなる。
現代に戻ってきたジャロードは、今度こそ変わり者としてクラスで疎まれているケイトを抱き寄せることが出来るのでした。
めでたし、めでたし。

ええ~、そんなー。そのあと二人はどうなったのー!?
私は割と、くっつくまでと、その後も知りたいんですけど……。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« May 2005 | Main | July 2005 »