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サウスポー・キラー

孤高のヒーロー大奮闘!

宝島社 水原 秀策・著

このミステリーがすごい!大賞受賞作。
例の「果てしなき渇き」と一緒に買ったんだけど、こっちは野球だったのでずっとそのままにしておいたんだよねー。
私は野球もサッカーも見ません。バレーボールはちょっと見てたこともあったかな。とくに好きなスポーツはありません。
だから、野球小説って興味無しだったんで。あさのあつこの「バッテリー」も読んでないのよね。とりあえず、完結編が文庫になったら、揃えて読むつもりではあるのですけれど……。

帯には、「主人公のキャラが好感度高し!」って書いてあるけど、ちょっとビミョー。
これって好感度高いのか?(笑)

旧弊な体質が抜けない人気プロ野球チームの中で孤軍奮闘する、クールな頭脳はピッチャー。彼は奇妙な脅迫事件に巻き込まれていく……。
犯人の狙いはいったい何なのか?

というわけですが、主人公の好感度はともかく、主人公がクールで格好いいのは本当。
ひねくれてる、つーだけの気もしますがそんなことはなく、確かにその生き方は格好いい。
どちらかといえば話の内容よりも、主人公の沢村の行動や言動を追ってしまいます。
彼女候補は24歳の女優・黒坂嬢。しかし、その恋のなんとやらはあんまり進展ないんですけどね。
黒坂さんは、24歳にしては私よりもしっかりした方で、やはり夢を追いかけている人は違うんだなあ。

あまり他人と関わり合わないというか、壁を作ってしまっている投手は、そんな浮いてしまっている自分に気付いているし、まあ別にそれで満足しているようす。
けれど、まわりはそんな彼をやっかむわけです。日本人はそういう傾向があるって、個性をつぶし合う世界観なんですよね~。
クールといえば格好いいけど、わりと熱血しちゃうところもある。主人公じゃなかったら、絶対嫌な奴な脇役で終わっちゃう様な気がする~。

ぶっちゃけ、ドキュメンタリーみたい。八百長疑惑で野球界を追放されそうになる沢村投手。
現実世界でもそうしたことが実際にあって、スポーツ選手のなかにはドーピング疑惑で選手生命を絶たれた人もいます。
マスコミっていったいなんなんでしょう。割と悪く書かれていることが多いですが、パパラッチから逃げて事故を起こす女優さんもいるし、確かにそういう事件が起こることが多いと、マスコミの印象が悪くなっていきます。
しかも、お金貰って偽情報流したり、勝手に記事を書いたりしちゃうんだから、信用問題ですね。
いや、マスコミの話はこの際関係ないのか。
でも、強請屋の設定って面白い。やられたらたまんないし、読んでて胸が痛むけどね。あんな事をしている人は、やっぱり心が痛まないんでしょうけど。自責の念と戦っている人もいるのかなあ?

ともかく、逆境にも負けず不正と戦う沢村投手。格好いい!!
でも、クールに決めようとしてわりと外すことも多い。事件のことなんかよりも、彼の行動を追うことの方が一生懸命になってしまった。
最後の負傷しながらの試合は、まあ、どうでもいい(死)。
その心意気が格好いいので、それだけでいいや。
だって、黒坂嬢とどうなんのかわかんない終わり方だったし~。

ミステリっていうか、小難しいトリックがない割と単純なところが読みやすい小説でした。
主人公かっこよかったし(そればっか)。

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