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QED 六歌仙の暗号

証明終わり。 ちょっと、息切れしてきました、さすがに。

講談社文庫 高田崇史・著

HONKAKU mistery mastersって、あれって重版しないのね……。
うかつだった。っていうか、そこまでおもわないけど、残念すぎる。
加納朋子の「虹の家のアリス」が面白そうだな~、と思って検索したけど、なんか出てこないのね……。
残念。
螺旋階段のアリスを探そうっと。

というわけで、QEDシリーズ。
「百人一首の呪」を読んだのは、何年前だったか?
現代において、結界を張る云々というのはなんとも違和感があったな~。まあ、信じる人はそう思うんだろうな。
私も割とオカルト好きなんで、陰陽とか密教呪術とかの本も読んでましたが、……真剣にやってたこともあったっけ(苦笑)。

しかして、1999年の作品だと微妙に文化レベルに奇妙な感じがしますよね~。
この頃はまだみんな携帯電話持ってなかったもんね。今でこそたいていの人は持っているわけですが、この作品の中には、一人しか携帯電話を持っている人が出てこない。
たった数年で作品内の時代は流されていってしまうんですねえ。
同じ時代だと思っていても、数年でこの差はでかいなあと実感するわけで。
あと数年で本当に人類は仮想現実とか、クローン、自立型の二足歩行ロボットなんかを創り出してしまうのかもしれませんね~。

とはいえ、タイトルが六歌仙で、最初に出てくるのが七福神の呪いだとしたら、どうしたって二つは繋がるんだとわかっちゃうわけで~、なにがやりたかったのかしら?
私はもしかして、七福神だとか六歌仙だとかに、毒薬の調合方法が隠されているのかと思ったんですけど、そうじゃなかったですね。だって、暗号だっていうからーん。
わかったのは、弁財天と小野小町だけですけど。もちろん、紅一点だから、なんてことじゃないですよ。
ちゃんと弁財天がなんの神様で、小野小町がどういう人かっていう下りを読んでから気付いたんですけど。
他の所はぶっちゃけ流し読みだったし~。それ以上は共通事項をいちいち覚えてはいられなかった。
まさしく歴史の教科書ですよね~。

うがった考えを持った私は、この手の展開に「こじつけ」臭さを感じずにはいられない性分です(笑)。
その割に、本当かどうか自分じゃ調べないんだけど~。
この手の小説では、すべてが事実である必要はないと考えているのですが、どうなんでしょうか?
この手のモノだと、「これはフィクションです」みたいなことが書かれているっぽいけど、そうなると本の中の六歌仙と七福神の関係は「フィクション」になっちゃうじゃー?
なんて。

それにしても歴史って深いのね。
そこに真実があるかどうかって、実際問題には本当にわからないんだと思うのです。
誰かの日記が歴史上の真実だったかどうかも、それをひもとくことが出来るかどうかの大事な手掛かりになるはずだけど、その日記がその当時の人の「フィクション」じゃないってことを証明するのも難しいと思う。
前作にもある百人一首、六歌仙の和歌や短歌も、あの頃の人たちはすぐにその意味がわかったのだろうけれど、私たちはその解釈をひもとくために、別の文献を確認せねばならないわけで……。
真実って、なにをそう思うんだろう。

この著者も、そういう意味では歴史の一部を照らし出しているわけだけれど、同じ事を考えている歴史家も実際にはどこかにいるのかもしれないんですね~。
だとして、そんな歴史書が先に世に出ていて、その本を読んでいる人がこの作品を読んだら、すぐにトリックがわかっちゃうんだろうな~。

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