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エレンディラ

今年は金のBookCharm。

新潮文庫の100冊。
毎年同じ本のリストの様な気がするのは何故でしょう?
そのうち買う本が無くなるー。
燃えよ剣は持っているし、アリスも買っちゃったし、でも罪と罰は挫折しちゃったし。
今年の応募券では、金のブックチャーム。しおりにも使えるって、前回のは重たすぎて使いづらかったのに、性懲りもなく今年も応募することに。
だって、今年は金だもの! 鍵と鍵穴だよ!!

だからなんなの?

でもって、買った本は「天国の本屋」と「六番目の小夜子」。
何故に、今頃六番目の小夜子? でも、これって恩田陸だったのね。

あら、そう言えばエレンディラとは全然関係ないじゃん。

ちくま文庫 G.ガルシア=マルケス・著

ちくま文庫の本って、他にも積んであるけど、まともに読んだのはこれだけかも?

なかなかに評判のいい短編集だったので。薄かったし。
どのタイトルも長くて、雰囲気がある。
一番好きなエピソードは「世界で一番美しい水死人」ですかね。
なんとなしに幻想的で不思議な雰囲気のエピソード。
村人たちが、海岸に打ち上げられていた偉丈夫の水死体を埋葬するお話。
なにやらいつの間にか、水死体を敬いはじめた女たちに男たちまでもが感化されて、一大イベントになってしまうという。
「大きな翼のある、ひどく年取った男」も印象的。
デイヴィット・アーモンド著作の「肩胛骨は翼のなごり」を思いだしました。
あれもすごく綺麗な作品だった。児童書なのですが、感受性の強い少年が家庭の不幸を感じる様は読んでいてもの哀しくていたたまれなかった。身体の弱い生まれたばかりの妹に、少年は心を悩ませ、両親の不幸に心を痛める。
そんな彼の家の納屋には、ぼろぼろの天使が住み着いていて、その天使との交流と家族の再生を描いていた、と思う。
ちょっと曖昧。
ますます弱り切っていく天使が、少年のために妹の命を助けてあげるエピソードだったと思います。でも、天使は自分の力じゃない、とかいうんじゃなかったかな?
ガルシアの作品の天使は見せ物になっちゃうんですけどね。

表題ともなっている最後のエピソード「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」は、今までのエピソードからは考えられない驚きの内容。
祖母に召使いの様にこき使われている美しい少女のエレンディラは、祖母に売春させられるわけですが、なんともグロテスクな老婆が恐ろしい。
グリム童話のラプンツェルに通じるものがあるのではないでしょうか。
老婆によって、塔のてっぺんに閉じこめられている美女。

エレンディラは日に、何十人もの客を取らされて、それでも無垢な姿を失わずにいると思わせていたが、気付けば恋人も出来て、どうにか老婆から逃げ出すことを考え、最後は老婆を殺すことを考えるまでに追いつめられてしまう。
なにやら、映画だか舞台だかにもなっているエピソードだとか。
ちょっと衝撃的。

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