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東京奇譚

内容を読んだ後で、確かに都心かもしれないけど、東京タワーが出てこなかった。
何故かしら、東京都なんだから、問題ない気がするけど、東京タワーとか新宿とか、都庁とかは直接出てこなかったことがそれこそが、奇譚な気がした。

新潮社 村上春樹・著

仕事で面倒なことが続いていて、あまり集中して読めなかった。
相手に悪気はなかったのかもしれないけれど、言い訳を聞かされると、その時点でその判断は絶対に下せなかったはずで、相手の言葉を鵜呑みに信じた自分が許せなくもある。
それ以前に、自分がそれを未然に防げなかったことが、悔やまれる。物事をすべて上手くくみ上げていたつもりだったけれど、やはりそこは手を抜いていたと言われても仕方がない部分がある。

こういうときこそ、読書にのめり込んで忘れたいわけだけれど、明日のことを考えるとどうしようもなく苛々する。
相手がその場しのぎで言った事であったとしても、そのお陰で私はこの三連休を心穏やかに過ごせたわけだし。

そんなこんなで、連休中に友人とアフィリエイトの話をちらっとした。
そういえば、何で本の紹介してるのに、アフィリエイトやってないんだろう?
Amazonの申し込もうとして、ココログはすぐに使えるのかと確認して、思い出した。
アフィリエイトするには、ベーシック(無料)から、プラス/プロ(有料)にバージョンアップしないといけないから、やってなかったんだった……(汗)。
まあ、それほどアクセス多い様にも思えないし……。有料にして、アフィリエイトの元が取れるのかわからないから、まあいいや~。

今回は短編集ですが、最初の二つが好き。最近の村上春樹は好きです。
「偶然の旅人」
ゲイであることをカミングアウトした、ピアノ調律師のお話。
本屋のカフェで、人妻と出会い、誘われるのですが……。
CLAMPの漫画で、「いい男って、みんなホモか妻帯者なのよね」というような、台詞があったのを思い出した。
彼は格好いい。もう四十過ぎだけど。しかし、最近四十歳の男が主人公の話が多いな。登場人物が若いことに衝撃を受ける昨今、四十過ぎの男が格好良く独身で過ごしている本を読むと、年を取るのも悪くないと思う。
けれど、自分がそうなれるかというと、ありえなーい! なわけで、未来は暗い。
ピアノの調律師がどれくらい儲かるものなのかわからないけれど、お気に入りのカフェがあってそこで読書をするなんて羨ましい。私はいったいいつになったら、飽きるほど毎日本を読んで過ごせる様になるのでしょうか。
雰囲気があって、謎は謎のままだけれど、こうしてふとした日常の話が垣間見えるだけで、結末があるわけでもない、そんな話がどことなく心穏やかでいられる。

「ハナレイ・ベイ」
息子が、ハナレイ・ベイで鮫に襲われて死んでしまったという、女性のお話。
かなりしたたか。自立心旺盛で一人で息子を育てたけれど、自分と同じように放蕩息子になってしまった。
そんなことにいろいろな思惑があり、決して愛していたとは言えない息子だけれど、その存在が消えてしまったことが受け入れがたいのか、彼女は毎年ハナレイ・ベイへと訪れ、その亡霊を捜す。

「どこであれそれがみつかりそうな場所で」「日々移動する腎臓のかたちをした石」「品川猿」
どれも感じ入るものがあって、心に優しい。
失われる物もあるけれど、けっしてそれだけではないから。

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