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アラビアの夜の種族

ウィザードリィって聞いたんだけど、千夜一夜物語?

角川書店 吉川日出夫・著

梨を果物ナイフで切ろうとしたけれど……、皮をむくのに不向きだと思うんだけど……。
なのになんで、「果物」ナイフっていうのかなあ?

ザ・アラビアン・ナイトブリード

夜に語り部が語るのは、アラブの伝統なのかしら?
偽りの平穏に満ちたカイロ。
訪れる者を眩惑するイスラムの地に、迫り来るナポレオン艦隊。
対抗する術計はただひとつ、読む者を狂気に導き、歴史さえも覆す一冊の書。
「災厄の書」
物語にのめり込み、なにも手につかなくなってしまう物語があるという。
そんな本に出会えたらと思いますが、……残念ながら、この本は私の「災厄の書」ではなかったのですが……。

物語は四人の主人公から展開します。
正直なんの話がしたいのかわからないんですけど……。
カイロの知事の奴隷を務めるアイユーブは、エジプトに侵攻してきたナポレオンの侵略を止めるため、「災厄の書」を求める。
その「災厄の書」の中に、三人の主人公がいるんですよね。
物語の最初に現れるのは、魔神の力を手に入れ、最強の魔王となったアーダム。魔神の力を手に入れるため、地底に大迷宮、ようするにダンジョンを築き、魔神を封じ込めて一千年の眠りにつくのです。
そうして、その一千年後に現れるのがさらに二人の主人公。二人は孤児で、方や森の精霊の眷族に育てられ、方や詐欺師と暴漢に育てられ、別々の人生を歩んでいきますが、やがて一千年の目覚めから醒めたアーダムの大迷宮で邂逅。
白い美貌の魔術師ファラー。
はからずとも人生に裏切られ、失意の中ただただ力を求めていた。アーダムの力を手に入れるため、ダンジョンに身を投じていく。
霊剣の所有者サフィアーン。
その天真爛漫な純粋さで悪の道をいく育て親たちを更生させてしまった、若者。自らが王家の出自と知り、その人生のためにダンジョンに身を投じていく。
こうして、二人の勇者によって魔王アーダムは倒され、魔神すらも倒されていく。

その二人の過程は紆余曲折会って、ライトノベルに見られる様な一本道名ダンジョンではないのですが、まあ目新しいわけでもないかな~。
結局の冒険譚をナポレオンに読ませると、ナポレオンはなにも手につかなくなって、侵略は止まるだろう、というなんとも希望的観測なお話なんですが……。
なんじゃそりゃ?
冒険譚としては面白いんでしょうけれど、最後のあのオチは、とてつもなく無駄の様な気がします。
アイユーブの物語なのか、それとも三人の物語なのか。
物語の中の物語。
アイユーブの物語はあまり面白いとは思えないんだけど。

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