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<古典部>シリーズ

すなわち、「氷菓」「愚者のエンドロール」。

角川書店 米澤穂信・著

この三連休、いろいろ予定はあったけど、たびたび変転して転がりまくって大変だった。
レイトショーをみにいこうとしたけれど、雨が降ってきた。
がーん。
やっぱり、昼間に出掛けておけば良かったかな~。
と思う始末。
それに、Amazonのページで、IEの戻るをすると、期限切れとかいって、真っ白になるのも超ウザい。
なんか意味あんのか、あれ!?

「氷菓」は当初、角川スニーカー文庫で出ていた本ですが、近頃ではライトノベルのジャンルではなく出版されているようですね。
毎度毎度言っていますが。
昨今のライトノベルというのは、昔はヤングアダルトと呼ばれており、あまり一般的じゃなかったのですが、内容は全然変わってきていると思うんですよね。
ぶっちゃけて言えば、「今会いにいきます」とか「黄泉返り」とか、そのへんってファンタジーじゃないですか。この間の「女王様と私」も夢オチですが、ファンタジーっぽいですよね。
そうした内容の文芸書のなかには、いまいちなものもあり、なんでライトノベルのジャンルじゃないのか疑問なものも多々ある。そういう垣根が曖昧になってきて、本を読んでその内容に困惑してしまうことも多々あります。
そういう心の準備が出来ていればいいんですけど、がっかりすることもあるんですよね。

さらに続編に「クドリャフカの順番」というのがあるらしい。迂闊だった!! っていうか、文庫じゃないんだ……。
「氷菓」「愚者のエンドロール」は、高校生の<古典部>の面々が、学園七不思議(ウソ)を解決していく物語。
学校の事件といってもたいしたものはなく、その辺は「いちごタルト事件」と似てたかな。背景が似通っているのがちょっと気になったと言えば、気になりますが。

例のハードカバーの三作目も、どうやら文化祭の時期のお話みたいですね。
三作品通して高校生活最初の文化祭のお話です。
文化祭の、企画(出し物決定)、準備(文集作成)、当日(予測だけど)、って感じなんですかね。

「氷菓」は時代背景をふまえて、切ない結末が待っています。
「愚者のエンドロール」は、突拍子もない事件(?)なのですが、それ相応の結末に仰天します。
男女四人のグループなのですが、振り返ると不思議。
小中学くらいだったら、私も男女のグループでいろいろやった思い出があるんですが、高校生からは男女でつるむことってあんまなかったな。
個人の経験が違うんだろうけど(苦笑)。
そういう意味じゃあ、やっぱり青春なんだろうな。
主人公のホータローは、灰色な「省エネ」主義者で「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」がモットー。
それが若さなんだよね……。余った時間をお気に入りの喫茶店でコーヒー呑んで過ごすなんて、若さとしか思えませんねえ。羨ましい。いや、その時間を有効に使わないことは、省エネなんだろうか? こいつは、絶対年を取ってから後悔するに違いない! なんて。

先ほども書きましたが、昨今の文芸書にもファンタジーな要素が含まれる様になってきていますが、この方の様にくどく濃くない、あっさりしたミステリというのは、とても心地よいものがあります。もちろん、きちんとひねってありますし、密室殺人のトリックなどもわかりやすくて良かったです。
その内容も面白くて、こっちまで思わず納得させられます。
くどくてややこしく、叙述トリックが多い昨今、こういうのこそ新しいと感じさせられます。
続いて、クドリャフカに「犬はどこか」「さよなら妖精」もAmazonにてお買い上げ~。

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