« ララピポ | Main | ブラザーズ・グリム »

アキハバラ@DEEP

この本が出てから、一年が経ってしまった……!! 未来に変身!

文藝春秋 石田衣良・著

テレビで、スパイ・キッズ3がやっている。あれは飛び出す3D映画だったから、字幕はあり得ない(文字まで飛び出たら気持ち悪くて読めないし)から、テレビだと面白さは半減するのでは、などと思っているけれど。
これって面白かったよな。

つい先日、友人がアキバに行くと話していたので、急に読みたくなった。
もう何年アキバに行ってないのだろうか?
その友人も私が「アキバ」というと、「秋葉原と言いなよ」と冷たく言ったものだったが、今やそんなことなど忘れて「アキバ」と読んでいる。……染まったものだ。
それにしても、この本ってもう一年経ってるのね。この本の中ではまだ、秋葉原にヨドバシがなくて、駅前は開発途上なんですよね。この本も歴史を語る一冊になるんでしょうか?(大袈裟な)

吃音のリーダーに、潔癖性のデザイナー、フリーズする作曲家の三人組に、コスプレ喫茶のアイドル、アルビノのハッカー、引きこもりのリーマンが加わり、「アキハバラ@DEEP」会社を設立。
eビジネスを開始。
そこで仲間たちが開発したのは、全く新しいAIのサーチエンジン「クルーク」。その画期的な新システムを狙って大企業が乗り出してくる。
「アキハバラ@DEEP」の面々は、「クルーク」が儲けのために利用されるのを良しとせず、弱小企業は大企業に立ち向かっていく。

秋葉原が舞台で、言ったことがあるので割と地理的なものもわかる。著者も随分と取材をしているだろうし、やっぱりあそこが好きなんだろうな。最近の本って、著者の後書きが無い気がするんだけどなんでだろう? やっぱり面倒なのかしら?
この方の小説は、若いエネルギーに満ちていると思う。読んでいて不快感もなく、爽やかな感じがする。
昨今の暗い憂鬱な世界観が多い中、痛快なアップテンポは素晴らしい。
でも、何故かそれほど好きな訳じゃあないのよね。
それはたぶん、青春、だから。その青さが眩しすぎて、見てらんない(苦笑)。
しかし、やっぱりいい。
毎度のご都合主義もそうだけれど、エンターテイメント性に優れているのはもちろん、毎回同様チームワークの素晴らしい作品は読んでいて爽快。
まあ、引きこもりのサラリーマンがあんまし活躍しないんだけど。それが可哀想で、哀れ。

電脳の海に、AIが泳いでいるというストーリーは多いけれど、現実にはどうなんだろうか?
どんなデータもどこかに保存されていないといけないわけで、仮想現実の世界というのは確かに存在しないけれど、物理的な箱の中に存在していると思うのですが?
作中の様な、AIをカスタマイズしてサーチエンジンを育てるというのは、テレビアニメのロックマンなんかに繋がる様に思えます。あれって、主人公の少年がネットナビと呼ばれるAIとタッグを組んで、ネット犯罪を解決していくって言う話でしょ?
現実に、AIのサーチエンジンが実現したとしたら、きっといつかロックマンみたいな、ネットナビも産まれるんだろうな~。
未来の展望は広いけれど、近頃は科学の限界も見えてきている。
そんななかでいったいどれだけの夢を人類は現実に出来るんでしょうかねえ。
でも、小説だけは、その中だけはどんな人類もすべての夢を現実に出来るんですよね。

|

« ララピポ | Main | ブラザーズ・グリム »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70900/6730890

Listed below are links to weblogs that reference アキハバラ@DEEP:

» 「アキハバラ@DEEP」石田衣良 [図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜]
「アキハバラ@DEEP」石田衣良(2004)☆☆☆☆☆ ※国内、小説、IT、AI、秋葉原、ヲタク、現代、青春小説 久々に、すげぇおもしろい!と思った。 「これはわたしたちの父たちと母たちの物語である」という、AIが語り始める冒頭に、ちょっとイヤな予感がしたのだが、物語の勢いにぐいぐい乗せられ、あっという間に最後まで読んでしまった。とにかく、おもしろい。読め! 舞台は秋葉原。 重度の吃音だが、テキストを扱わせると洗練された文書を紡ぐ「ページ」。 異常な潔癖症で、三次..... [Read More]

Tracked on November 15, 2005 at 08:59 AM

» 石田衣良「アキハバラ@DEEP」 [イイオンナの為の「本ジャンキー」道]
以前「東京DOLL 」のご案内をした際、ちょこっとだけ紹介した、この本。 実は池袋ウエストゲートパークさえ読んだことのなった私が、石田衣良に興味を 持ち出したのは、この本がきっかけでした。 アキハバラ@DEEP 石田 衣良 おすすめ平均 魅力的なおたく... [Read More]

Tracked on November 21, 2005 at 12:52 AM

« ララピポ | Main | ブラザーズ・グリム »