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もうひとつの愛の奇跡

あの感動をもう一度。しかし、やっぱりアメリカーンだよねえ。

きみに読む物語 もうひとつの愛の奇跡
The Wedding
アーティストハウス ニコラス・スパークス・著

待ちに待った感動の続編。
デモ私の引き出しはもうからっぽで、書きつづることはさほど多くない。
ロマンティックな物語です。
家庭を顧みず、仕事一筋に生きてきたウィルソン、56歳。29回目の大切な結婚記念日を忘れ、妻との生活に危機が訪れる。困り果てた彼は、妻の父であるノアに相談を持ちかける。ノアはアリーとの愛にあふれた思い出をふりかえりながら、真の愛について語り始める。
ウィルソンは、ノアから大切なことをひとつひとつ学んでいく。そして、迎えた30回目の結婚記念。二人は、もう一度恋に落ちることになる。
一人の男が、妻を取り戻すまでの奇跡を描いた、感動を呼ぶ愛の物語。

ノアが健在で良かった。お爺ちゃんだったのがちょっと残念ですが。
格好良いお父さんとして登場しているのかと思ったら、お爺ちゃんだったー。ちょっと残念。それからアリーがもういなくなっていたのも残念。ちょっと想像していたのとは違ってましたね……。
主人公は、ノアの長女ジェーンの旦那さんで、しかもすでに50歳過ぎ。
残念ですが、そんなノアのファンな感じのウィルソンがそれを引き継ごうと頑張るのでした。

まあ、ぶっちゃけノアとアリーの素晴らしい恋愛を目の当たりにして育ったジェーンを相手では、ちょっと凡人なウィルソンには荷が重い。
なんとなく、若い頃にロマンティックなことをしてみても、ことごとく失敗してしまっている思い出話がほほえましいのですが、それがトラウマになって先に踏み出せなかったりするんですよね。
だけど、そんなウィルソンも結婚記念日を忘れてしまったことで、自分が妻を愛していることに気付き、その妻の愛が離れていってしまうのではないかと懸念し、一年がかりの大作戦を思いつくのでした。

「その日のまえに」はどうしたって、死がつきまとう話しでしたが、今回の話は盛大なハッピーエンドで終わって涙しました。
良かった……。話によってはウィルソンのやったことが無駄になり、その前日に離婚を切り出されるとかになってたかもしれないし……。
そうなったら、いくら準備していてもどうしようもないしね……。

良かった、幸せで。そこに愛がある物語で。

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エルデスト ドラゴンライダー2

宿命の赤き翼。エルデストって、ドラゴンの名前なのかと思っていたら、違うようですね。
最近、ドラゴンものが多い。しかし、凄いです。ファンタジーの常識というのは、世界共通になってきましたね。

エルデスト ドラゴンライダー2 宿命の赤き翼 上・下
ソニー・マガジンズ クリストファー・パオリーニ・著

NiftyのココログのHPがリニューアルしましたが、記事検索はどこにいったのでしょうか??
一応、記事検索の内容を確認したかったのに……。
記事検索って、タイトルまでは検索しないんですかね? なんか、そういう可能性に気付いた。駄目じゃん。本文には本のタイトル記載しないことが多いので、失敗したかも。
そういえば、ブックオフで「DQ7 エデンの戦士たち」をぱらぱらと立ち読みしたけど、「ロトの紋章」となにやら共通する展開があって、ちょっと驚いた。キーファもいて、マリベルとくっついてるし。生まれてくるはずの女戦士はどうなるんだろうか?
あれもドラゴンクエストなんだけど、こちらは竜が出てこなくなって久しいですね。

「ドラゴン学」の本も、邦訳されましたね。原本を見たことがありますが、ドラゴンの鱗やら、触れる絵本で格好良かったんですよね。
韓国から輸入されてきた「ドラゴンラージャ」も竜の話ですよね。でも、ネット小説だとか。この間読んだ「レイン」もネット小説だし、ネット小説が現実に本になることも珍しくない世の中になってきました。でも、ドラゴンラージャは長いんだよなあ。二年くらい刊行が続くみたいだし?
よそで「折角韓国で出たのに、西洋ファンタジーなのは何故?」みたいなことが書いてありましたが、それをいっちゃー、日本で西洋系ファンタジーが出てるのはなんで、ってことになっちゃうじゃんけ。

竜は、キリスト教においては悪魔なんでしょうけれど、今やファンタジー界のヒーロー。
あの「指輪物語」には登場しないんですよね。登場するのは、「ホビットの冒険」の方。指輪物語にはどうして登場しなかったんだろう?

上下二巻の分冊にも驚かされましたが、紙が軽いので一冊はさほど重たくないんですよね。
それに、背表紙に章ごとの移動地図があるから見ていて便利。

ドラゴンと人の絆。それがドラゴンを卵から孵らせ、ドラゴンライダーという最強の戦士が誕生する。
という設定。
今回の第二巻では、何故そうした絆が生まれるのか、そうした秘密も明かされる。
どっかで、「スターウォーズ」と聞いたけど、確かにスターウォーズかも。エピソード5に当たるのかな?
一巻では能力に目覚めて師匠が亡くなったし、二巻目は修行の話。
ライダーのエラゴンも、ドラゴンのサフィラもそれぞれ恋愛の展開があり、いろいろと経験値を稼いでいます。
しかして、レベルアップを遂げるのでした。
けれど、そこにライバル出現。
これはまあ、仰天したけれど、正体がわかる前にピンときて良かった。しかし、これだとダースヴェイダーなのか?
一巻の予言からすると、エラゴンと戦うのはローランのはずだし、この展開だとそれが一番濃厚だったんだけど……。
表紙もちゃんと、ゴールドドラゴンとレッドドラゴンで、鱗が輝いているのが嬉しい。
原本だとレッドドラゴンの表紙なんですよね、確か。ゴールドドラゴンは、なんかのパンフレットの表紙だったようですが……。
三巻で完結ですがこれってやっぱし、残りの卵が孵るんだろうなあ~。何色のドラゴンなんだろう?
お願いだから、来年の映画公開に会わせて最終巻が出て欲しい。
一巻目の「エラゴン」から二年近く経っているから、内容を激しく忘れていた(汗)。

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その日のまえに

文藝春秋 重松清・著

様々なものを読むようになり、様々なものを知り始めると、世界が広がっていくのを感じる。
様々な本を読み、その中に記された本を読みたくなり、著者の別の本を読みたくなる。
そうして僕は大地に根をはるように、次々と新たな本を手にする。
それが養分になって、いつか緑の葉を茂らせ、花となり、実となればいいと思う。

この方の著作はこれがはじめて。こうした著作を書かれことに関しては定評があるよう。
テレビでも話題になっていて、しかし話題になりすぎていて「世界中」のようではないかとほんの少しだけ嫌煙していた。
先月はAmazonで本を二万円も買っていて、他にも現金で買い込んでいたので、戦々恐々として購入を控えようと思っていたのに、こういう本に出会ってしまうから、買いあさりは止められない。
いずれは気が済むんだろうけれど、今はまだ駄目だ。いったいこれだけの本を買わなかったら、今頃いくら貯まっていたんだろうと思うけれど、本を読むのだけは止められそうにない。

本書は連作短編集であり、どれもが死に直面する人々の物語。
病で愛する人を亡くす、あるいは自らがそれに直面することになります。
誰かを亡くすことでしか感動できない小説っていうのも、随分と哀しいものですし、作品としてはあざといものがあるのではないでしょうか。たとえそれが物語の中の出来事であっても、心揺さぶられてしまわずにはいられない題材ですよね。
けれど、こうしたものはいつどこで直面するのかわからず、いろいろと考えさせられます。
やはり「もし自分がそうなったら」、あるいは「肉親がそうなったら」と。
そういう意味では、年を重ねるにつれて身近になる死というものが迫ってくるのを感じる今日このごろ。
先日も、ある方の奥さんの妹さんがガンで亡くなられたというのを聞いて、随分と遠く感じていたのですが、この本を読んだ後だと、どうしてもそれが重なってしまいました。
その方の家族がこの物語のように感じたのか、わかりませんし、そうだとしたら美化しすぎだけれど、こんな風に苦しんだのだろうし、こんな風に折り合いをつけていけるのだろうかとも思いました。

自分はどうなんだろうとも思います。

短編はそれぞれ、小学生の頃の同級生、妻子のあるサラリーマン、母子家庭の母親。そして、夫と子供がある女性が亡くなります。
それぞれの短編が、最後の物語に集約していくのですが、そこまで積み重ねられてきた悲しみに、涙せずにはいられません。

ある日突然誰かがいなくなるかもしれないし、それは自分かも知れない。
子供の頃はなにも感じていなかったものが、社会人になった今では怖い。
親元を離れた今は、ふとそんなこともあるのだと考える様になりました。
なにかを失うのが怖いから一人でいるけれど、一人でいることに不安になることもあります。
それなのに、自分じゃ失うのが怖いから、結局一人でいる。
この本は感動して泣いたけれど、当事者になってもこうして泣けるんだろうか?
とうてい無理だと思った。

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魔大陸の鷹etc.

時に思うときがある。
本の表紙に著者の近影があるけれど、あれもやっぱり美形であるに越したことはないな~。
作品と著者のイメージが違いすぎるとちょっと退く。
あと、近影がもう十年前の写真とかだったら勘弁願いたい。
あと、UNIQLOのアンダーウェアのゴムはきつい。値段の割に前が二枚になってない、割とやばいと思うんですけど。

魔大陸の鷹
祥伝社 赤城 毅・著
冒険台活劇。帝都探偵物語が有名ですね。推理モノじゃないのに、探偵物語。何度も読もうと思ったんですが、結局手つかず。いつか読む機会があるといいな~。
(さすがに積まれた読んでいない本が、どこにあるのかわからなくなってきたのはやばいよね……)
話のノリが結構好みだった。
大正時代のあの世界観に黒魔術云々はあれですが、勢いで押しましたよね~。
ちょっと主人公が弱いかな。ただのボンボンじゃないはずなんだけど、脇役たちのアクが強すぎ(苦笑)。
主人公が振り回されちゃってるからな~。
はちゃめちゃだったけど(笑)、その展開の早さが気に入りました。探偵物語、かなり気になります。

消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン
角川スニーカー文庫 岩井 恭平 (著)
ムシウタシリーズは、一巻のみなんですが、消閑の挑戦者は面白いので買っています(積んでますけど)。
天然系天才少女が、天才たちの謎に挑む。
特にクイズとかミステリってわけではないんですが、そうしたものがちりばめられていて、物語を展開させるルールが面白いです。

レイン 雨の日に生まれた戦士
アルファポリス 吉野 匠・著
オンライン小説で人気を博したという小説。続編も予定がありそうですね。
剣と魔法の最強戦士の物語。
ファンタジー小説の王道いってますね。ネットではこういうのが溢れているので、嬉しいです。
ポピュラーだし、ときおりノリがオンライン小説なのが玉に瑕ですが、パターンな展開を裏切ってくれるときもあるので飽きませんでした。
オンライン小説の、出版化と言えば先駆けは「福音の少年 錬金術師の息子」ですね。こちらは三巻まで刊行されています。某有名アニメのファンノベルからはじまっているそうですが、かなり別物になってますし、世界観も作り込まれています。まあ、私はキャラが好きじゃなかったので続刊は読んでないんですけど。
ぺんぎん書房が倒産してしまって、今後の展開が気になります。でも、三巻まで刊行したって事は、やっぱり人気がある証拠ですよね。

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旧宮殿にて

15世紀末、ミラノ、レオナルドの愉悦

光文社 三雲岳斗・著

三雲岳斗とといえば、「ランブルフィッシュ」なんですが、あっちはどうなるんだろう?
そろそろ終わりそうなんだけどなあ。
「M.G.H」「海底密室」に続く、推理ものですかね。
懐かしいところで「レベリオン」も学園ミステリって感じの、能力者ものなんですよね。
ライトノベル出身者ですが、最初に新人賞総なめだったのは、この人だったと記憶しております。日日日は読んでないんだな。
今回は、短編集。
表紙にあるとおり、レオナルド・ダ・ヴィンチが事件解決に乗り出す作品。
結構面白かったですね。ヒロインのチェチリアや、レオナルドのパトロンであるルドヴィゴなんかは、夢枕莫の「陰陽師」の関係に似ています。もっとも、チェチリアはルドヴィゴ側なんですけどね。
工房に篭もっているレオナルドのところに、二人が事件のあらましを持ってきて、巨匠が解決するという構図になっています。
ノリは<古典部>シリーズに似ているかな?
やっぱし、最近のはやりなんでしょうかね。
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、ついこの間まで「ダ・ヴィンチ・コード」がはやりでしたが、それのあおりなのかな? 本があんなに話題になって映画を撮ったものの、これだけ間が開いてしまうとちょっと寒いかも……?
映画はいつ頃公開だっけか。いつものパターンだと、映画と一緒に原作の邦訳も入ってくる感じじゃないでしょうかね。
ハリー・ポッターもそろそろ息切れ気味と思えてきたこのごろ。来年には、邦訳が出るんでしょうけれど、来年には最終巻もちゃんと出るのかな?

ところで、「ジャーロ」ってどんな雑誌なんでしょうか?

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停電の夜に

インド系の著者の本ってこれがはじめてです。

新潮文庫 ジョンパ・ラリヒ・著

夫婦、家族など親しい関係の中に存在する亀裂を、みずみずしい感性と端麗な文章で現す9編。
短編集だったので、毎日一話ずつをゆっくり読みました。
不思議なことはいくつかあるのだけれど、総じて重たくて寂しい感じがしてなりませんでした。
私好みだったのは、「停電の夜に」「セクシー」「三度目で最後の大陸」でしょうか。

「停電の夜に」秘密を打ち明ける妻。その時夫が打ち明けられたのは……。夫はずっと胸にしまっていた真実を語ってしまう。それは自分も彼女も傷つけることに違いなかったのに、それでも妻の裏切りに自分も彼女に仕返しをしたくなったんでしょうか。
彼女が知りたくないと言ったその事実を、彼は最後の最後で告げてしまう。彼はその後もそれを悔やんで生きていくしかなくなってしまうのに。

「セクシー」は、浮気する女性の話。自分が浮気をしているのに、女友達の友達の旦那の浮気話に相づちを打っている。

「神の恵みの家」は、インド人夫婦が引っ越した家には、前に住んでいたキリスト教徒の忘れ物が大量に隠されていたという話。夫はそれを処分しようとするのだけれど妻にはっきり言えず、妻は我が儘で己を貫きそれを処分させじと強引な手に出る。
この二人のやりとりは、それはそれでいいのだろうけれど、結局夫は寂しさに耐えかねて彼女を手放せず、妻は夫に甘える。そんな二人に苛立ちは募る一方の私。

「三度目で最後の大陸」は、見合い結婚で互いのことなどなにもわかっていない夫婦が別天地で新たな人生を歩み出す物語。
他の短編が、総じて静かで最後の結末が哀しいものが多いだけに、これは最後に夫婦が上手くいくので印象深くなっている。
しかも、主人公であるはずの男の名前が一度も挙げられない。

(こうした手法が世間では残っているのだろうか?)

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梁山伯と祝英台

その絵の繊細さ、柔らかさが好きです。

新潮漫画文庫 皇なつき・画

中国挑戦とかその辺りでしょうか。アジアの短編集ですね。
知っている者もあって、思わず驚いたのですが、どれもわりと物哀しいエピソード。普段ならば手に取らないはずだったのですが。
何故か。
祥伝社文庫 田中芳樹・著の「奔流」と登場人物が同じだとすぐに気付いたからです。
もっともまだ読んでなかったので、予習のつもりでした。
田中芳樹の方はしかし、史実を元にした陳慶之の歴史スペクタクルを描いているのですが、こちらの「梁山伯と祝英台」のエピソードは一つの挿話として扱われていますね。
漫画を読んで、興味が湧いたので積んであったのもさっさと流し読みしたという感じでしょうか。
小説の方は、主人公の陳将軍が、男装の麗人・祝英台に恋をしつつ自らの気持ちを自覚せずに、彼女が探している恋人・梁山伯を探してやるけれど、山伯は戦死してしまい、英台もあとを追うという。

正直、中華ものの小説は読みにくいです(汗)。
名前と他に字があって、似た名前も多くて弱ります。
田中芳樹先生だと、「岳飛伝」が面白いのですが、今回はもうその辺の知略謀略はどうでもよくて流し読みしちゃいました(苦笑)。
それにしても、田中先生は岳飛のような、キャラ好きですね。私も好きですけど。
人当たりが良くて人望がある知略家、というか。色恋には朴念仁。

漫画の方だと、男装の祝英台は女だてらに勉学に励み、その塾で梁山伯と出逢い兄弟の契りを結ぶ、という下りからはじまり、二人が恋に落ちる様が描かれており、小説とは違います。
とはいえ、終わりは一緒なんですが。
他にも哀しいエピソードがありますが、お転婆娘の活劇やら、女の機微やらが描かれています。
他にどんなのを描いているんだろう?
探してみよっと。

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モーダルな事象

桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活
す、スタイリッシュって??

文藝春愁 奥泉光・著

セブンイレブンで、i-pod-nanoが売っていた!?
何事かと思った。しかし、受け取りは翌日以降らしい。じゃあ、いらないや。
ヨドバシで買わないとポイント溜まらないし? みたいなー。
でも、散歩するときなんかは音楽があってもいいかなあ。しかし、あれってどうなのよ。ぶっちゃけ、歩きながら音楽を聴くのはとても危ないと思うんですけど……。

スタイリッシュって、言葉の意味をはき違えているとしかおもえなーい!
いや、確かに流行作家という意味では合っているのだろうけれど、スタイリッシュな人物とは思えない!
この方の作品はまだ読んだこと無いのでした。
何で最近の小説って、奇をてらっているのかシラー? 逆説的?
スタイリッシュな生活っていうから、てっきりダンディで渋いおじさまが主人公かと思いきや、近頃ではすっかり定番となりつつある、できないだらけた中年太りのおっさん。
なんだまたかいと思わず思ってしまいます。
この間の「女王様と私」もそういうのが主人公だったし。
なんだか、そんなところをぐるぐると回っているみたい。

よその書評を覗くと、どうやら登場人物は他の作品の主人公が脇役だったり、そこで脇役だったのが主人公になっているようですね。

物語は、桑潟幸一こと桑幸の哀しすぎる半生の後、一躍有名になっちゃってウハウハな生活。

北川アキと諸橋倫敦の元夫婦刑事の、素人探偵旅行。
すべての元凶となるのは桑幸なんですが、哀しいかな卑屈な精神が身に付き怠け者になっております。
そんな彼のもとに、童話作家の遺稿が持ち込まれ、解説を書いたところその本が一躍ミリオンセラーに。
日陰の身(?)から、一躍スターになってサイン会まで開くことに。
しかし、その本を持ち込んだ編集者には不穏な影が。
そして、その童話作家の遺稿を巡って殺人事件が起こっていく。
そんな殺人事件を解決すべく、桑幸のインタビューをとった北川アキが、興味本位に探偵の真似事を開始するのでした。

桑幸は、出版社にちやほやされながらも、童話作家の遺稿に不安を覚えながら、なにやら幻想を見る様になります。最初は主人公と思われた桑幸が中盤から影が薄くなってきて、まるで童話の中の人物の様になっていき、影の歴史の中に埋もれる倒錯的な存在となっていきます。
一方、北川アキは元夫と共に殺人事件を追っていきます。
出版社から暴力団、宗教団体、製薬会社まで絡みに絡んで事件は複雑化していき……。
しかし、事件は素人探偵の「犯人はお前だ!」がないまま終わってしまうのは残念。
なんだか、勝手に事件が終わっちゃうんですよね。
まあ、元夫婦刑事が事件を追ったからなんでしょうけどね。
確かに叙述トリックじゃないし、重量級のミステリだったけど。

全然スタイリッシュな主人公じゃなーい!

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ブラザーズ・グリム

マット・デイモンがちょっと、太って見えた。髪の毛が長いせいでしょうか? しかし、「ボーン」のときがすらりとした感じだったからなあ。
なんていうか……、LOTRのサムに見えた……。

正直言って、退屈な映画でした。
最近こういうのが増えていたから、わかっていたはずなのに、それでも見にいってしまう私っていったい……。
「リーグ・オブ・レジェンド」然り、「ヴァン・ヘルシング」然り。

伝説を題材にするとこうもB級になっちゃうんでしょうかねえ。
グリム童話がところどころにちりばめられているのは、それはそれで楽しかったですが。
塔の中の女王様のベッドがマットレスたくさん重ねているのは、たくさん重ねているのに一番下の豆が気になって眠れないお姫様の話でしょう。
高い塔の上からラプンツェルと叫ぶとか。
映画として映像も綺麗。女王様も綺麗だったし。でも、これってなんで……。
アクション映画じゃないんですよね。もしそうだとしたら、ちょっと中途半端すぎる。だからもっとアクション映画にしちゃえばよかったのにと思う。
グリム兄弟は詐欺師なだけで、腕っ節が強いというわけでもないし、頭がいいと感心するシーンも無い。
一応兄弟愛みたいなものはあったけど、摩訶不思議と対決するスペシャリスト(ヴァン・ヘルシングのような)じゃないし。
誰も死なない殺さずな二人なのかとも思ったのに、なんだ最後は軍人さんたちと殺し合いしているし。
十二人の少女が泉のそこから衣装を変えて浮かび上がり、ガラスの靴を履いて指先を棘で刺されて寝かされるというのは、とっても叙情的だったな。素敵。
この映画は、いったいなんの映画だったのですか?

グリム童話とか、アンデルセン童話とか、読みたくなりました。

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