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モーダルな事象

桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活
す、スタイリッシュって??

文藝春愁 奥泉光・著

セブンイレブンで、i-pod-nanoが売っていた!?
何事かと思った。しかし、受け取りは翌日以降らしい。じゃあ、いらないや。
ヨドバシで買わないとポイント溜まらないし? みたいなー。
でも、散歩するときなんかは音楽があってもいいかなあ。しかし、あれってどうなのよ。ぶっちゃけ、歩きながら音楽を聴くのはとても危ないと思うんですけど……。

スタイリッシュって、言葉の意味をはき違えているとしかおもえなーい!
いや、確かに流行作家という意味では合っているのだろうけれど、スタイリッシュな人物とは思えない!
この方の作品はまだ読んだこと無いのでした。
何で最近の小説って、奇をてらっているのかシラー? 逆説的?
スタイリッシュな生活っていうから、てっきりダンディで渋いおじさまが主人公かと思いきや、近頃ではすっかり定番となりつつある、できないだらけた中年太りのおっさん。
なんだまたかいと思わず思ってしまいます。
この間の「女王様と私」もそういうのが主人公だったし。
なんだか、そんなところをぐるぐると回っているみたい。

よその書評を覗くと、どうやら登場人物は他の作品の主人公が脇役だったり、そこで脇役だったのが主人公になっているようですね。

物語は、桑潟幸一こと桑幸の哀しすぎる半生の後、一躍有名になっちゃってウハウハな生活。

北川アキと諸橋倫敦の元夫婦刑事の、素人探偵旅行。
すべての元凶となるのは桑幸なんですが、哀しいかな卑屈な精神が身に付き怠け者になっております。
そんな彼のもとに、童話作家の遺稿が持ち込まれ、解説を書いたところその本が一躍ミリオンセラーに。
日陰の身(?)から、一躍スターになってサイン会まで開くことに。
しかし、その本を持ち込んだ編集者には不穏な影が。
そして、その童話作家の遺稿を巡って殺人事件が起こっていく。
そんな殺人事件を解決すべく、桑幸のインタビューをとった北川アキが、興味本位に探偵の真似事を開始するのでした。

桑幸は、出版社にちやほやされながらも、童話作家の遺稿に不安を覚えながら、なにやら幻想を見る様になります。最初は主人公と思われた桑幸が中盤から影が薄くなってきて、まるで童話の中の人物の様になっていき、影の歴史の中に埋もれる倒錯的な存在となっていきます。
一方、北川アキは元夫と共に殺人事件を追っていきます。
出版社から暴力団、宗教団体、製薬会社まで絡みに絡んで事件は複雑化していき……。
しかし、事件は素人探偵の「犯人はお前だ!」がないまま終わってしまうのは残念。
なんだか、勝手に事件が終わっちゃうんですよね。
まあ、元夫婦刑事が事件を追ったからなんでしょうけどね。
確かに叙述トリックじゃないし、重量級のミステリだったけど。

全然スタイリッシュな主人公じゃなーい!

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