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そんな言い方ないんじゃない?


バーン・アフター・リーディングを見ました。
変な映画でした。
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットが出ている映画です。
食い違いと勘違いを扱った崩壊の序曲、でもカタストロフィはナシ。
うーん、イマイチ。

「アクロイド殺し」アガサ・クリスティー
「悼む人」天童荒太
そして
「死ねばいいのに」京極夏彦
と読んできました。
twitterでこのタイトルが呟かれたときは、なにかと思いましたよ。


以下ネタバレ


「アクロイド殺し」は一人称で物語が紡がれていき、その人が探偵ポアロを追っていく感じです。
でも、その人が犯人なわけ。当時、物議をかもしたそうです。

そして、「悼む人」は亡くなられた方を訪ね歩く青年のお話。事故や病気、傷害事件などで亡くなられた方の知り合いを訪ね、亡くなられたその場所で悼みます。

「死ねばいいのに」は、殺された亜佐美のことを知りたいと彼女の知り合いを訪ね歩く青年の話です。
六章構成で、その青年と彼が訪ねた人物の対談で成り立っています。
自分を愚かだと言う彼は、確かに常識外れで、主人公のハズなのになんだかわからない。頭がいいのか、ただ真っ直ぐなのか?
一方、亜佐美の知り合いたちも、殺された彼女のことよりも、自身の不幸な人生を顧みるだけ。
これは、亜佐美という女性を失った知人たちが、訪ねてきた青年と話をすることで自分を見つめ直す、……話のようですが、どうも様子がおかしい。

現代社会の人間たち、その苦悩と闇を赤裸々に綴りすぎていて、読んでいて鬱になる。
挙げ句、実はこの青年が犯人じゃんってなもんですよ。
ミステリじゃないので、別に普通に雰囲気でわかるんですけど、なんだかよくわからない。
結局、最終的に亜佐美の存在は清いものへと昇華されていく、んですが彼女は最初から死んでいるので、なんともはや彼女の真実は闇の中。

なんで殺したのかも、その理由も、……理解出来る内容になっているのだろうか?

なんなんだ!? この、空っぽな感じは?
みんなねじれている! そして、犯人は真っ直ぐなんじゃなくて、ただ逆にねじれているようにしか感じられない!!

何で最近、こんな暗い小説ばっかりなんだろう?
不景気だから?

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