死がふたりを分かつまで

近頃何も書く気がしないです。
本も読んでるし、映画も観ているんですけどね。
しばらくお休みかなあ。

コミック
「死がふたりを分かつまで」
SQUARE ENIX たかしげ宙・作 DOUBLE-S・画
未来を斬り開け!! ロマンティックハードアクション!!
なんて、格好いいタイトル……。
内容も素晴らし~い。
あらゆる物質を切り裂く日本刀を駆使する盲目の男。
そんな彼に救いを求めてきたのは、的中率90%超の予知能力を持つ少女。
盲目の男は凄腕のグラサン。少女は将来美人になる(?)。
そんな少女の予知能力をめぐっての戦いが始まる。けれども、少女の能力はごく個人的な物に留まる様子。しかしてそのためにいろいろな事件に巻き込まれていきそうですね。
原作者は、「スプリガン」の方らしいし、なにやら大きな事になる予感。今後の注目㈱。
最近の漫画は、この絵で漫画家になれるんだ~、っていうのがあるんですけど、そういう心配もなさそうです。

映画
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
なにやら、小説では気になった部分がコンパクトにまとめられていました。
しかして、あれだけはぶいちゃったら、次回作の映画で破綻しそうな気がします。

Mr.&Mrs.スミス
ブラッド・ピッドとアンジェリーナ・ジョリーの、こゆ~い、カップルの壮絶な夫婦げんか。
普通の夫婦にしちゃあ、やっぱし濃すぎるでしょ(苦笑)。
上中下に分けると、上が二人が正体を隠して結婚して、中が正体がばれて喧嘩が始まり、下がタッグを組んで組織に挑むという……。
下がちょっとおちたかな。なんてったって、二人の殴り合いが凄すぎる。その後の戦いは、撃ち合いばっかだし。カーチェイスも凄かったけど。

恩田陸
ネクロポリス、ライオンハート
うーん、どうなんですかね、ファンタジーなんですけど。
どうなんでしょうかねえ……。
やっぱ、夜のピクニックが一番だわ……。

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梁山伯と祝英台

その絵の繊細さ、柔らかさが好きです。

新潮漫画文庫 皇なつき・画

中国挑戦とかその辺りでしょうか。アジアの短編集ですね。
知っている者もあって、思わず驚いたのですが、どれもわりと物哀しいエピソード。普段ならば手に取らないはずだったのですが。
何故か。
祥伝社文庫 田中芳樹・著の「奔流」と登場人物が同じだとすぐに気付いたからです。
もっともまだ読んでなかったので、予習のつもりでした。
田中芳樹の方はしかし、史実を元にした陳慶之の歴史スペクタクルを描いているのですが、こちらの「梁山伯と祝英台」のエピソードは一つの挿話として扱われていますね。
漫画を読んで、興味が湧いたので積んであったのもさっさと流し読みしたという感じでしょうか。
小説の方は、主人公の陳将軍が、男装の麗人・祝英台に恋をしつつ自らの気持ちを自覚せずに、彼女が探している恋人・梁山伯を探してやるけれど、山伯は戦死してしまい、英台もあとを追うという。

正直、中華ものの小説は読みにくいです(汗)。
名前と他に字があって、似た名前も多くて弱ります。
田中芳樹先生だと、「岳飛伝」が面白いのですが、今回はもうその辺の知略謀略はどうでもよくて流し読みしちゃいました(苦笑)。
それにしても、田中先生は岳飛のような、キャラ好きですね。私も好きですけど。
人当たりが良くて人望がある知略家、というか。色恋には朴念仁。

漫画の方だと、男装の祝英台は女だてらに勉学に励み、その塾で梁山伯と出逢い兄弟の契りを結ぶ、という下りからはじまり、二人が恋に落ちる様が描かれており、小説とは違います。
とはいえ、終わりは一緒なんですが。
他にも哀しいエピソードがありますが、お転婆娘の活劇やら、女の機微やらが描かれています。
他にどんなのを描いているんだろう?
探してみよっと。

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R.O.D

読むか死ぬか? 意味わかんなーい。だって、どっちを選ぶってどう考えても、読むでしょ?

集英社 倉田英之・著

漫画、小説、アニメと展開しましたね~。
アニメがあると聞いて、確か小説を買って読んではまったんですよね。
主人公の、読子・リードマン。文庫本片手に本の詰まったトランクを引きずっている、活字中毒のずぼらな女。歩き読みしてても障害物に当たらない特技、一日にいったい何冊の本を読めるのか、恐るべき速読術の持ち主。
給料はすべて本につぎ込み、おまけに神保町に本を保管するビルを一戸持っている!!
しかしてその能力は、紙使い。
紙に力を込めて、鉄壁の堅さにしたり、刃物の様に鋭くできる。
でもエージェントとしての身体能力は大したこと無いんですよね~。
そのあらゆるすべて、本を優先させるその心意気と、本に対する愛情云々、それまで大したこと無かった、私の本好きも影響を受けて、こんなになってしまいました……。
今も相変わらず新書は読まないし、最近はライトノベルを読まなくなったけど。
小説の方では、英国大英図書館と中国読仙社が戦っているんですが、その続編も随分と語られなくなりましたね……。十巻は外伝だったし、決着はいつつくんだろう?

漫画版は、またシビアでその能力は、フェティッシュなものが関係してましたね。
本好きの愛書家だからこそ、紙を操る能力がある。他の能力者も然り、という設定でした。
そして、読子は本のために恋人を死なせてしまった過去があるというのは、小説でも漫画でもアニメでも同じ設定なんですよね……。

アニメはまた設定が違っていて、読子のCVは三浦理恵子で、へえ~、って思ったんですよね。舌足らずだけど、結構上手かったと思う。
アニメがTVで放送になるときには、レンタルビデオでもずっと借りられなかったなんですが。
テレビシリーズでも、役をこなしてましたしね。

ここにくると、小説、アニメ、漫画と全然展開が変わってくるんで、ちょっと卑怯かなと思ったり。

テレビシリーズでは、OVAではでてこない菫川ねねねが、大人になって登場。
小説では出ずっぱりな彼女も、OVAでは出てこないのに、テレビではかなり重要なキャラで、過去に読子との関係をにおわせているけど、その辺は小説読んでないとぱっとしないと思うな~。
テレビシリーズでは、香港の紙使いの三姉妹が出てくるんですけど、大英図書館は悪者だし、でも面白かった。
特に三姉妹の紙を使ったアクションは格好良かったな~。
テレビシリーズは、最後の六話分を放映しなかったのがすっごく卑怯だと起こった覚えが(笑)。
BSiでは全部放送したみたいですけど、なんだかな~。
というわけで、DVDのレンタルで観たのですが、なんだかなー、な内容のエンドでしたが、大団円だったし、やっぱり内容的には面白かったし。

小説版の違う展開に期待しているんですけど、どうなっちゃったんだろうか?
ビブリオマニアのくせに、小説は完結させないつもりか!?

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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN

この時、まだSQUAERなんだよね。としみじみ思う。
あれは、……大学生だったなあ。
クラウド他のキャラたちも、お団子をくっつけたお人形みたいで。
今でこそ、ここまでリアルなキャラクターが出来ていたわけですが、それを考えるとシナリオも凄かったんだろうな~。
あれだけ壮大な物語があったから、こうした続編も生きてくるって事なんでしょうか。
全面リニューアルして出たりしたら面白いな~。
でも、その時エアリスが復活したりしたら、台無しだけど~。

やっぱ、あれだけ綺麗にCGできると凄いよなあ。
「アップルシード」のときは違和感もあったけど、本当に動きとか表情とかがなめらかだし。モーションキャプチャーだからなのか、逆に動きがリアル過ぎて、違和感を感じるときがある(笑)。

アクション映画だよね~。世界観がしっかり根付いているから、ストーリーも追いかけることが出来る。
っていうか~、ゲームを理解していなかったことがわかりました(汗)。
ジェノヴァって、宇宙人だったのか……。ちゃんとわかってませんでした。そういう話だったんですね。
つーか、あの手のRPGをSFにしたのって、やっぱこの作品だったのかなあ。
ついでにいうと、キャラの年齢も結構たかった。
クラウドって、21歳じゃなかったっけ? 当時も今も主人公は、17歳前後じゃなかろうか? そう言う意味では、大人のはずなんだけど……いろいろあったし。

ただ、マテリアのシステムはあんまり好きじゃなかったな。
呪文や、コマンドがアイテムの扱いで、キャラごとに付け替えて使う。
マテリアを付け替えれば、キャラはなに使ってもいいんだし。ストーリー上では、キャラクターの個性が強かっただけに、システム上のキャラクターの個性がリミット技にしかないのは、残念だった気がする。
まあ、バトルに3名なのに、操作キャラが8人もいるのは使いきれないし。そういう意味では、マテリアのシステムなら二軍キャラも、一軍キャラで育てたマテリアつければ、使えるわけだけど。

今回のACだと、マテリアを使って、呪文とかは使わないのがちょっと寂しかったけど。敵キャラのカダージュたちはヘイストとか、使ってたのかな? 召喚もしてたし。

後日談が、あんなに綺麗に映像化されるなんて、それだけでも凄いのに、サービスも満点。
世界はさらに広がっていて、ゲーム本編の前の神羅は携帯電話になり、ACがあってその後も、ヴィンセントが主人公の話がある。それだけ大きな世界観が認知されていれば、オイシイわけですね。
ぶっちゃけ、FINAL FANTASYの映画も、これやればよかったのに、なーんてね。
キャラクター満載で物足りなさもあるかもしれないけれど、背景があるからあれだけでも満足できるんじゃないでしょうか。タークスのレノとルードが、なんであんなに出張ってるのかちょっと不思議だけど。
あと、レッドXIIIとケット・シーがセットなところとか。
ああやって、かつて戦いをともにしたメンバーが、再び集結するなんて、格好いい!! 一人一人、戦場に集ってくるその様子には感激しちゃいました。
それにゲームを知らなくても、アクション映画として楽しめる、かも。
キャラクターたちは、全員99レベルって感じで、本当に人間業じゃねえ!! アニメと同じ理屈なのに、フルCGってだけでもなんだか感動しちゃう。

クラウドとセフィロスの対決まで観られるなんて……。
しかも、あれだけの動きを見せてくれるなんて~。
セフィロスは、森川智之だしー!! 美形悪役の定番ですね。
それから、エアリス。坂本真綾だしー!! 顔を見せそうで見せないのが憎い。ちょこちょこちょこちょこ出てくるのにー!! 御尊顔がなかなか拝見できません。
ザックスは、鈴村健一か。
ガンダムSeeDじゃんけ!!

カダージュ率いる三人組も格好いいしな~。いいことずくめ過ぎる。

クラウドのあの巨大な剣って、いくつもの剣が組み合わさって、あの大きさになっているっていう設定も格好いい。
バイクのシリウスからジャキンっと、飛び出してくるのも格好いい。
しかも、あのリミット技! なんていう名前だっけか……あとで、調べなくっちゃ。

あのフルCGと、キャストでゲーム本編の方もCGアニメにならないかしらん……。
それは無理か。
まあ、……台無しになる可能性大だもんなー。
ああいう格好いい者を観てしまうと、創作意欲がかき立てられますね。

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夏期休暇にて・コミック

「DOGS」 集英社 三輪 士郎・著
漫画。
闇に欲望が蠢くとある街。銃やナイフで傷つけられながら、銃やナイフにすがって生きるしかない4人の「狗」たち。ハイネ、直刀、バドー、ミハイ…それぞれの生き様を描く鮮烈な連作集!
この方の絵は、好きです。っていうか、同人誌買ってた。FF7、8の本だったけど。
ミハイさま、渋くて素敵。直刀のお師匠様も、渋くて素敵。
若者のハイネとバドーがちょっとキレすぎてるのがちょっとねー。もうちょっと、まともなお兄さんもいてほしいな。
直刀は、女の子です。彼女はくーるびゅーちぃー。触ったら、切られそうだけど~。
でもって、このままじゃいけないね。連載するっちゅー、話なのに止まってる? でも、動くちゅーはなしも。

「月館の殺人」 小学館 綾辻行人・作 佐々木倫子・画
漫画。
私は、「おたんこナース」からのファンです。「Heaven?」も持ってます。でも、「動物のお医者さん」は買ってません。なぜなら、チョビがメスだったか。まあ、その頃の絵がちょっと苦手なんですけどね。
「おたんこナース」のあれには笑わしてもらいました。本当に大爆笑ですよ。
というわけで、今作も実に楽しみに待っていたのでした。
でも、綾辻行人は積ん読だったりして……。
鉄道ミステリだそうですが、やっぱり今までのノリは生きている。
今回のヒロインも、今までの様に気の強いのかと思っていたのですが、正反対の女子高生。ちょっと驚き。
おまけにとろいし、お嬢様属性が賦与されてパワーアップ。
特別列車「幻夜」に乗って、降って湧いて出たお爺様に会いに行く、ヒロインの空海。
同じ列車には、六人の鉄道マニアが乗っていて、どうやら空海はその六人の中から婚約者を選ばなければならないようで……!?
と、そこに起こる密室殺人。そして、実はその列車は……!?
でもって、下巻に続く。少なくとも半年以上あと。ってことは来年か!?
待ち遠しい!!

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エマ

でも、シャーリーも捨てがたい。

enterbrain 森薫・著

メイドさんのお話。
至極まっとう。
世の中の間違った認識を打ち破る、メイドの話です。
エマ最新刊5巻。そして、アニメも放送開始。

19世紀末のロンドン。豪商ジョーンズ家の長男ウィリアムはある日、初老の家庭教師ケリー夫人宅を訪ねる。そこで彼が出会ったのは美しいメイド、エマだった。一目で恋におちたウィリアムは以後、彼女の住むセントメリルボーンへ足繁く通い、またエマも実直なウィリアムの人柄に惹かれていく。だが、上流階級に名を連ねる彼に、メイドとの恋が許されるはずはなかった……。

そういうお話。
他には「シャーリー」という短編集と、ヴィクトリアガイドなるものがあります。
ヴィクトリアガイドは、もちろんイラスト付きで、19世紀のロンドンを知ることが出来ます。
あの頃の貴族たちの生活には興味津々でしたので、とっても参考になります。
お屋敷で働いているのは、メイドばかりではないのですね。

本当に身分階級というのは恐ろしいものですねえ。
そりゃあ、給料貰っているんだろうから、働くのはわかるのだけれど、なんでそこまでお仕えしなくちゃならないんですかねえ。
血統書付きの名門貴族とは、そんなに偉いのか?
その価値観はどこにあるの~?
貴族ってご先祖様が偉いって言うだけで、子孫がそういうわけでもないのだけれど、やっぱりその頃から遺伝子を引き継ぐみたいなことがあって、英雄の子は英雄、のような感じになるのかねえ。
作中でも、メイドのエマと貴族のウィリアムがデート先で、金銭感覚の違いを感じるのですが、鈍感なウィリアムはエマが負い目を感じているのをわかってやれないおばかちゃんなのが哀しい。

「シャーリー」は13才の少女メイドと、女主人のお話。
シャーリーはかなり不幸な生い立ちっぽい。きちんとした教育は受けてきてないみたいだけど、家事一般はとっても良くできる完璧主義。お裁縫も上手です。
エマのようなロマンスも、得に大きな事件もないけれど、その日その日の日常が心温まるお話です。
本当になんの事件もないので、こんなんでもちゃんと漫画として成り立つんだなー、と驚きました。
他にも二本、別のメイドさんのエピソードが載っています。

「エマ」はその長編って感じでしょうか。
正直、顔が大きくてのっぺりしていて、顔が大作りなのが、ちょっと少女漫画っぽくない感じですが、見慣れてくれば味があるというか。近頃は少しずつ絵も変わってきていて、取っつきやすくなってきましたしね。

エマは美人のメイドさん。元貴族様の家庭教師であるケリーさんのところで働いています。
家庭教師のケリーさんの教育のお陰で、エマさんは立派なメイドさんです。
元々聡明な人で物静かなんですね。
そんな彼女も、ケリーさんが教えていたウィリアム・ジョーンズと出会ったことで、運命に翻弄されていくのです。

エマさんは美人なのでしょうけれどー、ウィリアムぼっちゃんはいかがなものかと……。
あの優柔不断なぼんぼんのどこがいいんでしょーか?
理解しかねますなー。特別ハンサムってわけでもないし~、お金持ちだけど、エマさんはそういうところは見ないはずだし、そもそも身分違いというのが、二人の障害なわけですからねえ。

そんなことよりも私は、ジョーンズパパのリチャードさんのファンになりました。
当初、エマとウィリアムの関係に反対する障害になるとわかりきっていた、パパさんですが、その過去のエピソードが五巻で明らかにされました。実はいい人です。あの目つきも、若い頃からなんですね。なかなかの美形です。ウィリアムはおっとりしたお母さん似で、弟のアーサーがお父さん似ですね。

ジョーンズ家は成り上がりのお金持ち。そういうのは、血統や伝統を重んじる貴族たちからは嫌われます。
リチャードは若い頃から、苦労して社交界に入っていこうとするのですねえ。
田舎貴族の娘のオーレリアと結婚して、ウィリアムが生まれるわけですが。
オーレリアの方も貴族令嬢としては変わった女の子なのですが、なんというか天真爛漫。
リチャードの方は、血統や伝統の家柄を気にしないオーレリアに惹かれ、彼女に結婚を申し込むわけです。
そうして二人は結ばれるのですが、これから社交界に出て行こうとするリチャードのために、オーレリアは慣れない社交に頑張ります。なんてけなげな。しかも、五人も子供を産むし。
普段は感情を表情に出さないリチャードも、オーレリアが心労で倒れたときには、不安を表情に出して彼女に謝罪するんですよ。そうして、彼女を社交界から遠ざけることをに決めるのですが……。

こういうパターンだと、リチャードが家柄目的でオーレリアに近づき、結婚してから遠ざけた、なんて思ってたんですけど、違ったんですね。彼女の存在を誰よりも必要としていたはずなのに、彼女のために彼女をそっとしておくことにしたんですよ。
それに比べてウィリアムは……。
エレノアに婚約を申し込んでおきながら、エマの元に走るなんて!
なんてやつじゃ!! これじゃあ、エレノアもかわいそうじゃないか。
世の中には、女の奸計にはまって責任取って潔く結婚する男もいるんだぞ!(女って怖い)
ウィリアムがどうやって、エレノアに償い、エマを幸せにしていくのか、今後の物語はまさしく緊張の連続ですねえ。
もっと穏やかな物語だと思っていたのに(笑)。
なんか、どろどろになっていきそう~。

アニメの方も見ましたが、やっぱり色がついていると違いますねー。
細部に漫画では描ききれない生活感みたいなものがにじみ出ている気がします。
コミックの方でも、カラーページは淡い色で古き良き時代、みたいな雰囲気を醸し出しているのですが、ああして色鮮やかだと、「時代が蘇った」みたいな強い印象が残ります。
話は原作とは違った展開を見せるような気がします。
原作ではエマが追ってくるのを狙って、ウィリアムは手袋を忘れるのですが、アニメでは本当に忘れたことになっているし。
エマの声も、冬馬由美だし。ロードス島戦記のディードリットのファンなんですよねー。古いけど。
あれも、DVDで出ないかなあ? もう、さすがに復活しないか……。

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バルバラ異界

バルバラー、バラバラー、ベルバラー(?)、青羽の美少女ぶりにメロメロです。

小学館 萩尾望都

SFだー。
「残酷な神が支配する」の文庫版を二巻で止めた私でしたが、こちらはなにかと話題の様子だったので、買ってみました。
題材も好きなタイプです。
夢の世界が、現実の世界を浸食し始める。
しかもそこにはサイコなサスペンスが絡んできています。

他人の夢に入り込むことが出来る夢先案内人、時夫。
夢の世界バルバラを形成し、その中に閉じこもっている少女、青羽。
バルバラを想像し、夢見る少女にシンクロする少年、キリオ。

主に以上の三人が絡んでの話になります。
時夫さんは、三十後半だと思うのですが、それなのにかなり若い感じですね。なんか、二十代のように見えるのですが……。しかも、仕草が時々女の子だしー。
息子のキリオが、十四、五だと思うので。
時夫さんは二十歳の頃に、気の強い明美さんと出逢ってできちゃった結婚したようです。ですから、時夫さんは三十代です。
まあ、その辺りは目をつぶるとしても、最近のはやりなのかへたれ系の男前です。作中ももてますから。
なんで、もてるんだろうな~?
まあ、優しそうだし、優柔不断だから、しっかりものの姉さん女房があっているのかもしれませんね。

キリオは、時夫の能力が理由で両親が離婚してしまい、あまり恵まれた少年時代を送っていない様子。
しかし、この方の作品は、主人公の少年はいつも母親が歪んでいるなー(苦笑)。
なんかあるのでしょうか、と勘ぐってしまう。母親役が気の毒ですよね。女性はみんな気が強いし、顔がきついし。
キリオは神楽の舞手として、すぐれた身体能力の持ち主です。母親に育てられましたが、母親の偏った愛情に苦しんでいます。父親の時夫とはほとんど会うこともなく、少々鬱陶しく思っている様子です。
そんな環境の中、自分の心を慰めるため、空想上にバルバラの世界を作り上げました。キリオは自分の想像上の空想世界が、他人の夢の中に再現されていることを知り、混乱します。
そして、彼にもなにか大きな秘密がある様子です……。

青羽は、とびきりの美少女です。二巻の表紙はとても綺麗。
生まれた頃からアレルギーに悩まされていて、食事制限も厳しいことでしょうねえ。
最近ではアレルギー体質の子供が多いとよく聞きます。親の食生活の乱れが、子供に影響を与えてしまうらしいですね。人類は今、生きるために、存続して子孫を残すために、生まれたときからの環境を整備することを求められているように思えます。
青羽は、幼い頃に両親の心臓を食べて、長い眠りにつきます。そして、その眠りの中で、バルバラを形成していくのです。そして、その夢は現実世界にまで影響を与えていき、世界の片割れである時夫の前に現れ、バルバラを脅かす人間を排除しようとします。

空想の、夢の世界。その中で生きていけたらどれだけ素晴らしいことでしょうか。
けれどそれは現実ではなく、ただの現実逃避でしかない?
そういう作品のテーマは、いつの時代にも答えのでない反芻を繰り返していくのでしょうね。

物語はいくつもの謎を孕んで絡み合っていきます。
エズラ、ヨハネ、アゾーレ博士。
バルバラ、火星、永遠の命。
そこかしこで、登場人物たちに深い過去があり、まるで三つ編みが編まれていくかのように進んでいく物語。

物語は佳境に向かって、未来の謎に迫っていきます。

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プラネテス

NHKでは、やはりこういうのを流して貰わねば。
金を払っている意味がないじゃんね。
まあ、後番のマ王ですが、あれも原作では、人種差別とか、戦争とか、結構そういうのを軽くのせてあるので、女性向けとはいっても、まるっきりNHKに似合わないってわけじゃないと思う。
さくらは知らないけど。

というわけで、プラネテス。最終回。
しりとりで、「けっこんしよう」「うん」
だなんて、卑怯だーい。

原作コミックは手にしていないのですが、随分と膨らませて放映してきたんだろうと思います。
あれだけ内容が濃いわけだし、駆け足でも、鈍足でもなく、実に丁度良く終わった感じがしていい。
全体的にハッピーエンドで終わったのですし。
中には救われない人もいたのかも知れないけど。
最終回で、あれだけまとめられたんだから、すげーよな。
何が言いたいかって、感動したわけで。

人間ドラマ?
宇宙のゴミ問題が取りざたされていて、最初から最後まであちこちに伏線が張り巡らされていて、あっと驚いたりする。
最初のオープニングのナレーションで、シャトルがデブリに衝突してしまうシーンがあったけれど、あれには登場人物の一人が乗っていたことが、あとでわかって驚いたのなんの。
各々登場人物たちにスポットを当てたエピソードがふんだんに用意されているのもいいですよね。
そういうのが凄く素晴らしい感じ。
海外だとこういうのをドラマでやっちゃうんだろうなーと思うけど、やはりアニメは日本のお家芸なのかな~、と感心しきり。

エンディングでは、今までのエピソードで登場してきたサブキャラ、ゲストキャラの登場があり、その姿を垣間見ることが出来たし、今まで長い時間掛けてきたものをそこで確認できて幸せを感じてしまう。
死地をくぐり抜けた二人、その互いの本音があって、最後は結ばれて。
何も諦めずに故郷へ向けてか、あるいは新天地へ向けてか、仲間たちと旅立っていて。
宇宙の広さに、国境など問題などないことを教えられたテロリストがいて。
でもそこが物語の最終地点じゃなくて。
これから、主人公のハチマキが木星まで旅立っていって、そして、それを待ってくれる人がいて。

「You Copy?」
「I Copy!」
DVD欲しいなー。

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トーマの心臓

作者は萩尾望都。本名らしいですね。
ずっと以前から興味があった漫画家さんです。
現在は「バルバラ異界」を連載中とか。SF要素の高い少女漫画家さんでは、水樹和佳子さんのファンです。私は「イティ・ハーサ」の大ファンなのです。

それはともかく。
「アルスラーン戦記」の田中芳樹氏もこの方のファンだとか。初期の「TheSneaker」誌では、この二人の対談が掲載されており、その頃からずっと気になっていたんですよねえ。
ただ、絵柄がちょっととっつきにくくって。細いでしょ? あと、少女漫画ってことに当時(十年以上前)はかなり抵抗があったんですよねえ。今はなんの抵抗もなく、いろいろ読んでたりするのですが。
本当は「千億の昼と百億の夜」(?)をゲットしたかったのですが見つからなくて……。
仕方がないので、現在文庫版で復刊した「残酷な神が支配する」の1,2巻を購入したのですが……。
ちょっと刺激が強すぎです。
少年ジェルミ。
美しい母の異常なまでの愛情は息子に依存するあまり、ジェルミを苦しめるばかり。
その母と再婚した義父は、ジェルミに母の幸せを盾に性交渉を強要します。

もう痛くて痛くて、たまんない内容で、ちょっと読んでいられませんでした。

というわけで、もっと初期の作品である「トーマの心臓」を読むことにしました。
ぶっちゃけ、男子寮のこもごもが入り交じっているのですが……。「マリアさまが見てる」の男バージョンなんだろーか? なんて思ったりして。
(「マリみて」は最近のライトノベルでは、とんでもない人気を誇る。私はアニメを見たことがありますが、ヒロインとお姉様の関係が、まるっきり男と女のやりとりにしか見えなかった)
しかしまあ、この「トーマの心臓」。「残酷な神が支配する」の前身とも言える作品でした。残酷な神は、1,2巻しか読んでいませんが、登場人物たちの設定などは共通するものが多く、「トーマの心臓」の頃から本当は「残酷な神が支配する」をやりたかったのではないかと思いました。

正直難しい話です。
罪の意識に悩み、心を閉ざしているユリスモールが、救いを見いだすまでの話だそうですが、その罪の意識がいまいちよくわからない。ユリスモールはマゾのよーで、そのことで自分は人に愛される資格がないと思い悩み苦しむのです。
その相手が、年下の美しい少年のトーマだった。そのトーマがなんと、ユリスモールにふられて自殺してしまうのでした。

よーするに、自慰に罪悪を感じるか? ってことなのか?
……。
………。
…………。
大人になるって、汚れることなのね。なんだか、たいしたことがないことのようにも思えるけど、ユリスモールはあまりに純真すぎた。だからこそ、あれだけ苦しんだ。焦燥にも似た嫉妬を感じる、かも。なんですかねえ、この虚しさ。
時の移ろいに失ったものをまざまざと見せつけられたような気がします。
過去の少年時代に、あれだけ美しかった事なんてないな。
これは漫画だろ、と言ってしまえばそれでおしまいなんでしょうけれど、もう取り戻せない。そしてこれからは手に入らないものなんですよ。
あの少年時代に憧れていたのは、いつか自分が何かを手に入れられるのではないかと言うこと。
いつか大人になれば、今の自分とは変わったものになれるのだと思っていました。
でも、何も変わっていない。
それなのに、失ったものはあまりにも多い。
失っているのに、なにも変わっていないなんて……。

なにを感傷に浸っているのやら~。

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